Nicotto Town


アストンのつぶやき


   

2011.9.29.砂

乾いた風に

さらさら


撒かれた水に

しとしと



走り回れば軽く舞い


捏ねて混ぜればどっしりと



良く晴れた日の遊び場で

子どもが来るのを待っている



軽やかに

柔らかに



広く佇んで


日の光を受けて

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2011.9.28.朝日の昇る前

薄明かりの中

足元からゆっくりと


薄墨の色合いをした

青紫の雲が


次第に赤色に染まる


その赤も

儚いほど薄い紅で


輝く朝日の姿には

程遠く見えるけれど


段々に色を増しながら

近付く光を予感させる



真っ赤な輝きが

招かれて射し込んだ

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2011.9.27.ころころと

夕暮れを過ぎて


人影の途切れる

夜の入り口は


どこかゆっくりと

時が流れるようだ



月のない夜空に

僅かな星が佇む



風が凪ぎ

しんとした中



そっと流れる

虫たちの声



秋の深まりを告げる

染み渡る歌

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2011.9.26.星の瞬く夜に

すっかり暗い道を

てくてくと歩く


外灯の照らす通りから

段々と離れていく



漆黒

と言うのだろうか



星が僅かに瞬く道は

しんと張り詰めた空気があり


どこか現実離れした

不思議な気分になる



今日の一日を

朧気に思い


冷気の深まりと共に

少しずつまどろむ

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2011.9.25.leap

眠りに着いて間もなく

懐かしい風景の中で目覚めた


目に映る過ぎ去った筈の場所に

ああこれは夢だと気付く



確かな手ごたえがあるのは

印象が深いからだろう


現実の時間に合わせたのか

その場所も今は夜の中だ



夢見心地の中で

もう一度眠りに就けば


いつもの天井の下で

現実...

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