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三遊亭円生『おかふい』その4

『麹町三丁目質渡世、萬屋右兵衛、表を上げい! 其の方去る二月大病を致したる折り、女房りえの器量良き為忍従なりかねると申し、髪を切り鼻を削げと申したという・・しかとそれに相違ないか? どうじゃ?』 「恐れながらそれに相違御座りませんで。」

『りえは貞女なるによって髪を切り鼻を削いで其の方へ遣わし...

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三遊亭円生『おかふい』その3

『そんな事をお考えあそばすのでなお御病気には悪いので御座います。 旦那様にもしもの事が御座いましたら私はもう生涯夫は持ちません! 尼に成りますから。』 「そんな事言ったって駄目ですよ! 尼に成りますったって、毛なんぞ切ったって後からすぐピョコピョコ伸びてきちまいます、毛ピョコですよもう・・お前みたい...

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三遊亭円生『おかふい』その2

この主の右兵衛と言う、これが中々にお洒落で御座いまして、自分も年頃で女房を貰わなければならないが、江戸一番と言う器量のいいのを持ちたいが理想なのはないかと言う訳で、縁談を色々持って来ると当人が贅沢な事を言いまして、色の白い女がいいと言うから白くて少し太ったのを見せると・・

「あー、どうも・・あ...

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三遊亭円生『おかふい』その1

えー、ご要望の中を、御ひいきで御座いまして有り難く御礼を申し上げます。 相変わらずで御座いますが、何事によらず物が進んだと言う事をよく申しますが、えー、医学という、これはもう昔は今とは違いましてね、だいち怪しい先生がいい塩梅(あんばい)に無くなりましたが、以前はこの“でも医者”というものがよく有った...

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三遊亭円生『永代橋』その6

「えー、祭りを見ようてんでねー出たんでござんすよ、暫く来ると向こうから来たやつが“バーン!”とあっしにつき当たった。 “気を付けろよ、この野郎!”てぇゆうとね、そん畜生はずーっと人ゴミん中へへぇっちゃったんで、で、暫く行くとヒョイと気が付いたら紙入れがねぇんで、えー! あー、どうもねー、いくらいい祭...

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