Nicotto Town



好きな5人(役者の唄には味がある)


役者がドラマや映画で歌う劇中歌には、鮮烈な印象のものがあります。
ドラマのイメージを敷衍したもの、役者のキャラを生かしたもの。
好きなヤツを幾つか挙げてみよう。年寄りしか分からんでしょうが。

マレーネ・ディートリッヒは『リリー・マルレーン』で有名ですが、
私は『嘆きの天使』のローラとして歌った2曲が好き。
あの気怠い調子っぱずれな声は、麻薬的魅力に溢れておりますなー。

モンローの『帰らざる河』もヨロシイですね。
この人の翳のある演技ってのは素晴らしいレベルだと思う。
虚像と実像の狭間に苦悶した生涯を集約した声に聴こえちゃうんです。

さて日本、誰も知らないだろう、根津甚八『墓場の島』。
NHK『男たちの旅路』劇中歌、これは彼の最高傑作ではなかろうか。
鶴田浩二、水谷豊、桃井かおり、柴俊夫の若き日も見られる。ぜひ動画で。

桃井かおり様なら、憂歌団がバックを務めた『私 煙草 やめないの』でキマリ。
現代を席巻する健康管理や禁煙世論に反旗を翻す愛煙家よ、この歌を聴け。
街の隅に追いやられた喫煙スペースで背を丸め一服、この歌を口ずさむ。

水谷豊の若き日の人気シリーズ、熱中時代刑事編の主題歌もヨロシイ。
『カリフォルニア・コネクション』、売れ筋狙いで軽視されてましたが、
近年はよく歌ってくれてて嬉しい。鈴木茂がバックを務めるのも楽しい。

音程、声量、歌唱法やコントロールなんてものとは無縁ですが、
役者の唄には優れたジャズ歌手、民謡歌手に似た表現力がある気がします。
それは役者としての「矜持」かもしれませぬ。芝居も歌も人生だ。

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