Nicotto Town



『マルセリーノの唄』を口ずさむ


クリスマスシーズンが近づくと口ずさんでしまう歌の一つが、
我が世代には懐かしの子守歌『マルセリーノの唄』です。
歌詞はわりと明るいのにドマイナーな曲調を、幼い頃は不思議に思っていました。

『汚れなき悪戯』を見て、曲調にも歌詞にも納得しましたが、
私はこの佳作をなぜかイタリア映画だと勘違いしておりました。
カトリックの扱いが、大好きなアミーチスの『クオーレ』に通じるので。

ところがどっこいさにあらず、スペイン映画だったとは驚きだ。
スペイン映画っていうと、あのおっかない『アンダルシアの犬』ですよね?
え!? あれはフランス映画ですかい。ロクに見てないので勘違いが甚だしい。

まあいい、偏見と差別はこの世の普遍でございます。
イタリア=カトリック、スペイン=残虐という偏見の言い訳はいたしませぬ。
ゴヤの晩年の絵なんてホント、スペインそのものだと思うんです。

マルセリーノの歌詞、バージョンが幾つかありますよね。
私は「お、は、よ、お、……」で始まるヤツで覚えております。
映画版のオリジナル歌唱もいいですねぇ。哀しみが切々とこみあげる。

昔、この曲に馴染みのない世代のヤツが年末に風邪を引き看病したとき、
音程を気にせず歌ってやったことがある。1番が終わると言われた。
「具合悪くなるから別のにしてくれない?」だって。

歌詞が切ないからだよね? メロが物哀しいからだよね?
蝦蟇の唸るが如き我が煉獄の美声が頭痛を促進したわけじゃねえよな?
真相は判明せず。だが彼女は翌朝全快した。ハハハ。無恥厚顔の勝利。





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