Nicotto Town



ミートソースはオリジナルジョーズ


発作的に食べたくなるものの一つ、スパゲティミートソース。
レシピで紹介されてるものを見ると合い挽き肉で作るのが普通みたいですが、
家訓により牛赤身挽肉以外使えない。理由はオリジナルジョーズ。

歌で有名になったハマの老舗洋食屋オリジナルジョーズに、
親世代が頻繁に通い味を盗んできたため、うちのミートソースはそのコピー。
挽肉、玉葱、塩胡椒、市販のケチャップとウスターソース、顆粒コンソメのみ。

トロ火で一時間近く赤身挽肉炒めますと、肉の脂が少しずつ出てきます。
クリスピーになったあたりで調味料ぶちこみ、数時間煮るだけ。
デミグラスハンバーグが崩れたみたいなものができあがるけど、これが正しい。

トマトピューレや水煮トマト使うことが多いけど、それはハマの流儀に反します。
ハマの洋食は、くどいくらいの濃厚さと舌の痺れそうな調味料過多がキモです。
一流の西洋料理を手近なもので安価に再現しようとした歴史がそこにあるわけで。

茹でたて麺にバターまぶし皿にドサ、ミートソースたーっぷり、粉チーズ。
これを貪るように喰う。ハマに生まれた悦びがこみあげる。横浜市歌を歌う。
♪我が日の本は島国よ ♪朝日漂ふ海に ♪連なり峙つ島々なれば……

蛇足。『横浜Honkey Tonk Blues』は嫌いな曲の一つです。
エディ藩さんに恨みはない。この曲、ハマのバンドマンの必修課目なので、
営業で飽きるほどやらされウンザリなのです。クリシェだらけだし。

♪メシを喰うならオリジナルジョーズ、という一節の真偽を親族に尋ねたら、
「若い女性同士で安心して入れる洋食屋はあそこくらいだった」とのご返答。
そう、そういう時代の味なんです、うちのホンキートンクなミートソースは。





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