Nicotto Town



真夏のマンゴ・ジェリー


インディアンサマーと呼びたい酷暑が続くと、
喜寿前後のブリティッシュロック好きが聴きたくなるのが、
マンゴ・ジェリーの『イン・ザ・サマータイム』という曲。

レイ・ドーセットというギター/ボーカルを中心に結成され、
ロックが小難しくウルサく思想的に煮詰まっていく70年代前半、
アホみたいに陽気なジャグバンド的音楽で一世を風靡しました。

TSエリオットの『ポッサムおじさんの猫とつきあう方法』の泥棒猫の名前から
バンド名を貰ったとは知らなかった。しかしエリオット読んでるヤツが、
かくも珍妙な音楽を演奏するというのが英国の奥深さというものです。

とにかく歌詞がスバラしい。ノーテンキとはこういう心境のことですよ。
『マイティ・マン』や『オールライト・オールライト・オールライト』等、
ダメ人間の聖歌みたいな曲がイッパイ。演奏も上手くて個性的。

このバンド、けっこうブリティッシュでは登竜門的バンドみたいで、
ベースのボブ・デイズリー(ex;Blackmore's Rainbow)や
キーボードのポール・レイモンド(ex:UFO)なども出入りしてます。

LP持ってないので動画探してたら、2019年のライブってのを発見。
レイ・ドーセット以外はおそらく地元で調達したセミプロでしょう。
レイがメモ見ながらメンバー紹介するオープニングでまず大爆笑。律儀だ。

90分に及ぶ演奏がもう、最高のクラブ/フェス感でございます。
200人くらい入るテントの中で、73歳のレイ独りが熱く場を盛り上げる。
音楽ってこんなもんでいいんだ、いや、こうあるべきだと強く思う。

「チューニングすら合わせられないのかタコ!」というコメントも並んでるが、
分かってないなー。いい音楽には耳のほうで合わせなきゃいけません。
1/4音程度の狂いや1フレットずれたギターソロというのも芸のうちです。

オーネットコールマンやドルフィーにテイラー、
阿部薫や高木元輝を聴くのと同じレベルで楽しめちゃいますよ。
というわけで初期のCDを注文しましょう。これぞ猛暑に涼を運ぶ音楽です。






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