Nicotto Town



ハイレゾに近づけない理由


レコードとCD、両方持ってるアルバムがけっこうある。
レコードは廉価な再発盤と国内初盤や原盤の2枚を持ってる場合もある。
比べるとレコード、特に原盤が好みに合うけど、それは世代のせい。

CDは未発表曲や別テイクの収録で売ろうとする時代にウンザリし、
リマスターリミックスブームが来た頃に興味がなくなった。
慣れ親しんだ音響が再構築されると、それはもはや別物です。

ハイレゾ、名前は知ってます。凄いんですよね。主流だそうですよね。
業界の戦略とか、オカルトとか、そもそも聴こえないとか批判する向きもあるが、
私は実際に凄いものなんだろう、とは思ってます。

似た話に、某社が市販し業界を席巻したレコーダーがあります。
事実上、無限のダイナミクスレンジを持つというこのシリーズ、
開いた口が塞がらなかった。某誌が無茶なテストをした。

国内GTに参戦する純レーシングカーのマフラーから10cm(!)の位置に、
マイクを取り付けサーキットを走らせ排気音を記録したんです。
WAVデータはもちろん上が潰れて真っ黒の海苔状態。ところが……

縦軸変更する操作をするだけで、綺麗な波形が現れクリップが皆無。
エンジン停止後にマフラーが収縮するチリチリ音や、
歩み寄るスタッフの話し声と足音、虫の鳴き声まで全て入ってた。

異次元の技術です。レベル調整が不要というのはそのくらい凄い。
マイク立てて楽器鳴らせば常にベストの生音が収録できる。
レコーディングエンジニアの多くを戦慄させたはず。

ハイレゾも同様に、異次元の音楽体験だろうと思うんです。
今は古いアナログマスターをハイレゾ化した音源を売ってるけど、
むしろ上記のレコーダーと組み合わせ、新しい作品で使うべきだと思う。

だから凄いだろうとは分かってるんですよ。でもね……
システムを新たに構築しなければなりませんですよ。
パソコン、オーディオボード、ソフト、DAC、ケーブル、デジタルアンプ……

ハイレゾ対応のCDプレーヤーもスピーカーも持ってない。音源もゼロ。
しかも音源のお値段を見たら、昔のレコード並みではありませんか。
コワイ。体験してハマったら「一通り」揃える羽目になる。

だから近づかない。敬して遠ざけるのは賢明な人生観であります。
多文化共生……レコードとCDにハイレゾまで同居させるの? やだやだ。
異文化を否定しないのは生活の知恵だが、共感し理解しろというのは無茶です。

そういう理想論が世界で紛争を生み出す主因だと思うんですよ。
人には限界があり、相互理解や共感は不可能であり、仮初の世は無常です。
袖摺りあうも他生の縁、それ以上近づき主張を強制する必要はない。

だからハイレゾには近づかない。次世代の凄い技術だと認識し、敬遠する。
そっちには近づかないから、ハイレゾ信者もコッチ来ないでね。
来ないで。来るなって言ってんだろ。やる気か!? そしてまた紛争が。





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