終戦記念日 その壱
- カテゴリ:自作小説
- 2010/08/15 09:38:15
今回の任務は情報収集だ。敵の街に潜入し情報を集める。簡単な任務のはずだった。と
ころがだ。情報の誤りのせいで窮地に陥っている。情報ではアラブ風の街だと聞いていた
のだが情報と全然違う。普通の街ではないか。この格好では目立ってしょうがない。なかに
はこんな格好の人も見られるが、かなりの少数だ。情報収集の基本は目立たず密かに
だ。仕方ないので服を調達しなければならなくなった。その辺の人を路地に連れ込み服を
奪おうかと思ったがあまり目立つ事はしたくない。仕方ない。この格好でしばらく街を偵察
することにした。
街中に入るとやはりステプが飛んでくる。目立っている。こんなことでは、任務に支障をき
たす。平静を装いつつ、周りを警戒しながら街中を進む。屋根の上に武装した警備兵の姿
が見える。まずい。やつらに見つかって尋問でもされたらやっかいだ。先を急ごう。足早に
その場を去る。
しばらく行くとショップを発見した。しかしそこにも武装兵の姿が見える。屋根の上からあ
たりを警戒している。しかも重武装だ。これはやばい。ショップで服を調達できるチャンスな
のに、これではうかつに近ずけない。しばらく様子を見ることにした。
武装兵は微動だにせず、周りを警戒しているようだ。しかし、ここは人通りが多い。まぎれ
ていけばなんとかなるか?と思ったが、それは無理そうだ。あの目は尋常じゃない。かなり
のやり手だ。リスクが大きすぎる。それなら背後から忍び寄ってヤルか?幸いやつは屋根
の上、目立たないはずだ。しかし、それもリスクが大きい。やつはかなりやり手っぽいから
な。不意を突くとはいえ反撃されたらたまらんからな。ここはショップを諦めることにした方
が賢明だろう。その場を離れることにした。
さらに先に進む、相変わらずステプが飛んでくる、そんなことは気にせず先を急ぐ。する
と噴水のある場所へ着いた。しかし、かなり平和ボケした街だ。オープンテラスでお茶など
を飲んでやがる。もうすぐ戦場になるかもしれないのに、何の緊張感も感じられん。私の国
とは大違いだ。こんなのなら一気に進攻してしまえばあっとゆうまに占領できるのではない
か?しかしそれは上の判断だ。今は任務に専念しよう。
さらに進むと、今度は占いなどをやっている。先に大きな像が見える。何の像か確かめる
事にした。
何の像かと思ったら、イヌ+キツネ+タヌキ÷3の何とも言えぬ像である。しかもチョコレ
ートで出来ている。その周りにはカップルなぞがいやがる。なんて甘ったるい街だ。胸やけ
がしてくる。足早にそこを去ろうとした時、本屋の隣に置いてある人形に目がとまった。
「欲しい。」
思わず口走ってしまった。しかし欲しいのである。だが厳重な警備に守られ手も足もでな
い。仕方なくそこを後にした。
しばらく行くと寺院が見えた。西洋風な建物だ。何を信仰しているのか確かめるためそこ
に入って見た。中に入って見るとそこは厳かな空間だった。空気が変わる。この雰囲気は
あまり好きではない。中に進むと壁に絵が書いてある。これがこの国の信仰の対象のよう
だ。よく見ると下のほうに何か書いてある。近ずいてよく見るとテンコ様云々書いてある。こ
れがこの国で信仰の対象のようだ。なぜこんなものを信じている。疑問にとらわれる。
私も信仰はしている。毎日だ。それはこの我が刀とサブマシンガンである。手入れもかか
さずやっている。それが信仰だ。こんなのに祈りをささげて何の意味がある。ただの偶像信
仰ではないか。まったく意味がない。私が祈るのは不発弾に当たって薬莢がつまりません
ように。この刀で相手の骨をも断ち切るように。である。こんな信仰まったく理解できん。そ
う思いつつ、寺院を出た。
その弐につづく
ありがとう。
おかえりです。
(笑)
かわいい格好ですね^^
ステプもたくさん飛んでくるみたいで^^(笑)
面白いです~!
情報収集はできましたか??(笑)
見てきてね。
ほんとにかわいいですから。
見てきてね。
ほんとにかわいいですから。
気になる・・・ちょっと偵察に行ってくる
こっそりね(*¨)b
ヒマな時でいいですよ。
ゆっくりよんでね。
読んでくれてありがとう。
ありがとう。
次もどうぞ。
今回はつれどうしようかと思ったんですが、こんなんになりました。
もちっと考えてから書けばよかったかな?
続きもどうぞ。
ツボ。ありがとうです。
今日はこれから出るので、
夕方か、後ほど、ゆ~っくり
「必ず」読ませていただきます(^^♪
ツレはちっとも流れ弾には当たらんかったし・・・・。
それにしても タウンをよく見ているねぇ。
よし!つぎよむぞ~。
うんうん、それでそれで!
「この格好では目立ってしょうがない」がツボ!