三角関係。(ええ!?)
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/03/14 22:40:39
「あんな奴には二度と会いたくない」
と、金髪の少年はつぶやく。
「ああ、例の偽善者?」と、アイスクリームを食べながら銀髪の少女は聞く。
「そそ。いい子ぶりやがって・・・」
「気持ちが悪いってわけ。でも、ほんとにそうかしら・・・彼女は彼女なりに世界のいいところを見つけようとしていたんじゃないかしら」
「・・・まあ、それもわかる。ほんとはオレの目が曇っているんだってことくらい」
「でも、彼女のことは殺したいほど憎んでいるけど好きだから許してしまうのね」
「・・・そうなんだよ。正直、会いたくない。殺してやりたいって憎んでいるけれど、好きだから最後は許してしまう」
「どこが好きなの?」
「孤独なところ」
「へえ。じゃあ、どこが嫌いなの?」
「それを隠しているところ・・・」
「あら。でも人間ならそういうものじゃないの?誰だって闇を隠して生きているものではなくて」
「彼女の隠し方は自分とそっくりでさ」
「あらまぁ。自分と似ているから嫌悪感も大きいってわけ・・・。それって八つ当たりしているだけじゃないの」
「そうだね・・・。自分が変化できないのに、相手には「変われ、変われ」って言ってきた。」
「ひどい人・・・あげくの果てウソまでついちゃったのね・・・」
「まあね・・・お互いすごく傷ついた。バカなことをしたよ」
「ほんと、おバカさんだわ。でもいいじゃない。そんなおバカなあなたがいたから・・・やっと一つ素直になれたのよ」
「素直に?」
「そう。殺してしまいたいって言う気持ちもあなたのものでしょ。でも・・・ときおり見せる孤独な顔は好きなんでしょ」
「うん。大嫌いで、大好きだったよ・・・いや、孤独な顔は今でも好きかな」
「・・・じゃあ、私が新しい恋人に立候補したら私の全部を好きになってくれる?」
「わからないよ・・・君のことよく知ってるけど・・・全部って言うのはどうなんだろう?君はオレの・・全部を好きになれるのかい?」
「時々大嫌いだけど、時々大好きよ。それじゃあ、ダメかしら?」
「そう言う答えもありなの?・・・おもしろいね」
「無理しなくていいのよ」
「え?」
「全部を愛そうとしたから無理が出たのよ。最初から距離の取り方を間違えていただけ・・・。」
「もっと早く気づくべきだったかな」
「ううん。わからないものよ」
「そっか。まだオレは・・・彼女を憎んでいるけど・・・許したいね」
「うん。許してあげてね・・・姉さんのこと」
「また会えるかい?いや、愚問だね」
「知ってるでしょ。あなたが呼べばいつでも飛んで行きますよ・・・私は最初からあなたに惚れていますもの」
「ありがと。ずっと応援してくれていたよね・・・君の応援がなかったら・・・オレ・・・気が狂っていただろうね」
「ううん。リルルさんは十分すごいよ・・・今はまだわからなくても・・・わかる日が来るから」
「桜花(おうか)と隼(はやぶさ)にはまた会えるかな」
「会えるわよ。約束しますよ」
「そっか」
「それにね・・・姉の命を救ったことには変わりがありませんから・・・。」
「・・・」涙。
「かおはれ^^」
愛する人が見つけて少しずつ手なづける・・・。
なるほどねぇ。
そういう発想はほとほとできなくて・・・。そういう考え方もありますか。
愛する人が見つけて少しずつ手なづける・・・。
そうか・・・なるほど。月子さん、あなたはかしこい!☆
リルルさん、複雑なんですねぇ~^^;
そもそも孤独はひとの影にしがみついて必死に隠れようとするものだから
無理矢理引っ張りださなくても、愛する人が見つけて少しづつ手なづけていけばいいんじゃない?w
なんてね^^;スンマシェン。
・・って、誰と話してんの??あぁカテゴリ小説・詩か~w