Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


知恵の泉は震災に備える。


ふーん。

http://www.asahi.com/science/update/0408/TKY201104080142.html
 ↑
というわけで、最悪のシナリオを考えてみよう。

まず、M8クラスの余震、
そしてそれに伴う津波が起きると仮定してみる…。

どこで地震が起きるかが問題だが…。
どうもこれだけの巨大地震となると、
単に太平洋プレートと北米プレートの境界面周辺だけと考えるのは甘すぎる。
実際、長野県や静岡県では震度6クラスの地震が起きたではないか。

ということは、
私の家もM8クラスの地震に襲われる可能性が十分にある
と仮定してかかるのが妥当だろう。

この家は、もう築50年以上経っている。
戦後まもなく建った「文化住宅」という奴だ。
とうに建て替えの時機である。
まず、地震には耐えられない。

加えて、この本の量…。
この家は重量配分に大きな問題がある。
耐震用の施工はしてあるが、
本棚に近寄ってはならない…。

それに私の家は海抜3メートルだ。
津波にも耐えられない。
そもそも、ここは地質学的には
「氾濫低地」と呼ばれている地盤…。
安全を期待するのが間違いだ。

だから、家は捨てる。

私はテントを担いで山登りする人なので、
水さえあれば、避難生活は耐えられる。
山登りセットと水だけは用意しておこう。
テント生活になれている人ならば、
1日2リットルあれば十分だ。
1週間程度は生活できる。

巨大地震が起きたら、
まず近くの地区センターに逃げよう。
300メートルも離れていない。
ここは2000年の建築基準法改正以降に建った建物だし、
5階まであるし、
自治体のセンターであるから、
避難物資が手に入りやすいだろう。

避難場所に指定されている小学校はダメ。
あそこは3階しかないし、
私が小学生だった頃に建った建物だから、
耐震補強してあるとしても信用できない。

自治体のセンターで津波をやり過ごしたら、
早めに3キロほど離れた高台に避難しよう。

このセンターは何分にも手狭であるし、
肝心のセンター機能は1・2階なので、
津波に襲われた場合、
機能しなくなる可能性が高い。

高台のある場所は隣の自治体だが、
歩いて行けるし、川を渡ることもない。
山登りセットを担いで行っても、
1時間とはかからない距離だが、
当然、辺りは瓦礫と泥であろうから、
移動に丸一日かかると考えておこう。

ここで3日ほど過ごして、
山登りセットのラジオで震災情報を得よう。
そこで次の行動を判断すればよい。


問題は原発だ。
(余計なものがあるせいで、
 余計なことまで考えなくてはいけない。)

M8クラスの震災と津波に見舞われた場合、
福島はもう耐えられないと考えておく。

たとえ電源が維持できても、
原発施設の周辺にあると思われる
冷却に必要な機材が維持できるとは限らない。
冷却ができなければ、カタストロフは時間の問題だ。
(ドイツでは、Fukushima Katastrophe(大災害)と報道されていた)

浜岡原発も現在運転中だから、
ここも福島と同じ程度の災害に襲われたら、
同じような事故は起こりうると考えておく。

この二つの原発のどちらかが、
制御不能という情報が入った段階で、
まずは屋内退避。

だが、屋内退避といっても、
自宅は使えないと仮定している以上、
テント生活を撤収して、
近くの避難所に入るしかない。

とはいえ、大都会の避難所に
被災した地域住民をすべて収容できるところなど、
あるはずがない。

機会を伺って、
早めに関東地方を離れるのが正解だろう。


どちらに逃げるか…。

福島の場合は西へ、
浜岡の場合、東には福島があるので北へ、
だが、北には…、

北では、柏崎刈羽原発が現在運転中。

ううう~ん、
まるで詰め将棋のようだ。
逃げ道を探して
右往左往するしかないのだろうか…。


このように考えてみると、
早急に原発は停止・廃止すべきだろう。

地震が頻発する日本列島において、
余計なリスクを、
しかも深刻なリスクを…、いや、もうリスクではない、
明らかな危険によって我々の退路を断っているようなものではないか。

知恵の泉はそう語っている…。




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