政治: お手盛り ストレステスト
- カテゴリ:日記
 - 2011/07/20 12:37:19
 
政治:    お手盛り ストレステスト
http://blogs.yahoo.co.jp/tubuyaki_o/52187777.html
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こんにちわ。呟き尾形です。
  原子力発電所のストレステスト(耐性検査)のうち、津波に関する部分について、産業設備の維持管理技術などの専門家らでつくる「日本保全学会」が、政府とほぼ同じ評価項目で独自に試行したそうです。
  その報道を引用します
 
 東電以外の原発37基、津波耐性「問題なし」
 http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110717-OYT1T00147.htm
 ★★★ここから★★★
 
  政府が導入する原子力発電所のストレステスト(耐性検査)のうち、津波に関する部分について、産業設備の維持管理技術などの専門家らでつくる「日本保全学会」(会長=宮健三・東大名誉教授)が、政府とほぼ同じ評価項目で独自に試行した。
 
  震災後、各原発とも津波の高さの想定を9・5メートル引き上げる緊急安全対策が講じられたため、福島第一原発を襲った規模の津波が到達しても、炉心損傷などの深刻な事故を起こさず、安全に冷却できると結論された。
 
  試行した耐性検査は、東京電力以外の商用原発37基が対象。地震と津波で外部電源と非常用電源が失われたと想定し、〈1〉原子炉の冷却設備〈2〉電源や 冷却水の水源〈3〉原発の状態を監視する中央制御室――などが維持されるかを調べた。その結果、どの原発も、約3時間以内に電源車の接続が可能になり、電 力は安定供給できると判定。原子炉とプールの冷却には問題ないとした。
 (2011年7月17日06時23分 読売新聞)
 ★★★ここまで★★★
  というものです。
  で、このストレステストというのは、実際に原発に負荷をかけるものではなく、設計上の設定値や運転データを基に、危険な状態になるまでどれくらい余裕があるかをコンピューターで計算するという論理上の耐久性の評価ということになります。
  そのため、稼働中でもストレステストは可能ですし、
 
  ところで、日本保全学会ですが、どんな組織かご存知でしょうか?
 
 日本保全学会
 http://www.jsm.or.jp/jsm/
  こんな組織で、組織図や委員をそのサイトをしらべると、
 http://jsm.or.jp/jsm/so/organization.html
  とあります。
 
  理事会は、ほとんどが、電力会社の人がいるわけで、外部の検査というわけではありません。
  もちろん、原発の安全をもとめるので、周知のためにはそういった人は必要でしょう。という言い方もできますが、どうにも、結果に対する「お手盛り」感がぬぐいきれません。
 
  だいたい、あくまで論理上の評価ですし、ストレステストは、原子炉など原発の施設現物に負荷をかけるというよりも、設計上の設定値のテストということになり、設計上の設定値が妥当とする
 
 。
  それは、外部の組織でやらないと、身内の想定を厳しくチェックすることは非常に難しいでしょうね。
 
  たとえば、約3時間以内に電源車の接続が可能になり、電力は安定供給できると判定とありますが、まぁ、あくまで論理上の話です。
  電源車の待機場所が津波が来る場所かどうか、地震や津波で電源車の通る道は本当に確保できる、あるいは、う回路がきちんと準備できているかなどが検討されているかは謎です。
  まぁ、別に、電源車は10メートル以上の場所に待機設置し、いくつかのルートで電源車が移動できるとすれば、別に問題ありませんけどね。
  やっぱり、安全基準とかが問題になるわけです。
  もっとも、個人的には原発についての耐震性はそこそこ信頼はしています。柏崎原発の例があるとおり、IAEAも評価したとおり、耐震性は高いものだったという実績からのものです。
  さらに、今回の津波で、福島原発以外に女川原発もものすごい津波がありましたが、予備電源の位置が高いところに設置されていたこともあり、ダブル原発事故にはならなかったということもあります。
  ただ、今回の津波を受け、津波の想定と予備電源の位置の再検討は必要だとは思っています。
 
 
  で、別に、ストレステスト自体には、反対はしませんし、むしろ、やっておいたほうがいいものでしょうが、しっかりとした安全基準と客観的なチェック体制、そして訓練と準備とかが必要なわけです。
  それが、今の菅現総理にあるの? できるの?
  といえば、無理なのは、これまでの迷走で一目瞭然でしょう。
  
		

























