Nicotto Town


グイ・ネクストの日記帳


逃げてきた「兵器」



 逃げてきた「兵器」

ボクは「機械」血の通った人間などではなく、作業を繰り返す機械。

ロボット…。単純作業を…。ダメな…どうすればいいんだ?

希望なんてどこにあるんだ?

気配が迫っている。後ろからも前からも。

かっこよく自分が囮になったりしたから。

 いや、これでいい。彼、彼女は人間だった。血の通った人間…少なくともボクよりは世界に役に立つさ。きっと…きっとそうだと信じたい。そうじゃないと、ボクが報われない。

 ボクの名はリルル・ガランド。と、名乗ってみた。ボクが最後を看取った人の名前だ。「ぼうや、生きろよ」って言ってくれた人だ。口から血をこぼしていた。胸に大きな穴があいていた。ああ、おじさん。ボクもダメだよ。

おじさんを殺した黒騎士たちが、ほら。

正面からも、後ろからも。

赤い瞳…。あいつらもボクと同じ「機械」

人間じゃない。

ボクは人間でもないし、正確には「機械」ですらない。中途半端…。49。

たしかそう呼ばれていたっけ。

49って何だよ。番号じゃん。それなのに49。ひどい…な。ろくな人生じゃなかった。

それでも最後ぐらいかっこつけたい。

ボクは49であるボクに与えられた「赤い魔剣」を呼び出して、斬って出た。

 

 「機械」は容赦が無かった。魔王の魔力によって動く、殺戮兵器、黒騎士の槍はボクの左肩を突き刺す。「うごぉおおーー」と、ボクはわけのわからない叫び声をあげて、悶絶する。どうでもよくなった…目がかすむ。それでも…まだ目を開けてなくちゃいけないのか。

もう、いいだろ?よくがんばったよ。

倒れたい。生きることをあきらめたい…。

さあ、トドメをさせよ!!!

 

叫んでいたのかもしれない。黒騎士たちは動こうとしない。それどころか、徐々に後ろへ下がっている。何だ?何があった?

 

後ろから聞き覚えのある声が聞こえる。

それもその他大勢の足音まで。あいつら…粋なことをしてくれるじゃねぇか。

はは。これでまた死ねなくなったか?

いや、この出血じゃ、どうだろう?

なあ、もういいって言ってくれよ。

 

さっきから無言で聞いている「もう一人の自分」は何も答えない。反応もしない。

ただつぶやく。「まだよ」って。

…その声を聞くと、意識が途切れた。

張り詰めていた糸は思うほどあっさりと、切れたのだ。

 

拾われた命

あたたかさを感じる…「機械」なのに?

ボクは機械。ただ戦い、できないことからは逃げる戦う機械。兵器。それがボク。それがオレ。オレ?…またもう一人のボクが現れ始めているのかな…それとも三人目?わからない。

機械なのに…どうしてかな。

心地いいってここちいい?

これが?この感覚?これが感覚?

これがあたたかい?

そうなのか…そうなのかもしれない。

まだボクにはよくわからないけど…。

もう一度目を開けたい。

まだ生きたい…。

せっかく新しい「感覚」というものをボクは感じたのに…。

お願いだ!

 


アバター
2011/08/22 12:57
「逃げてきた兵器」
から書き始めると、読み手をぐっとひきつける感じがするお!
49の生まれた根拠は後回しにしても、全然OKな気がするっす。

なんでこの49はこんなに葛藤してるんだろうっていうのをまず見せつけると
面白くなると思うっす。

小説の感想は完結してからがいいなあ。
アバター
2011/08/22 08:47
 今から何を感じて何を思うのか(OoO;) !
 
 ちょっとずつでもいいけん書いて行ったらいいと思うよっ♪

アバター
2011/08/22 05:01
…w てことは、
書き上げたとこまでは  これからもアップしてくれるのかな。ww

楽しみにしてるよ。俺も、きっとみんなも。
…だけど何より、


心のままに、 書いてるリルが一番に、 楽しめますように。


それがきっと一番、凄いものを産み出せる瞬間だな。
アバター
2011/08/21 23:30
未完の小説のため・・・書いているところまでしかアップはしません。

正直、この作品はどうなのか、ボクにはよくわかりません。

あい



月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.