Nicotto Town


グイ・ネクストの日記帳


宿屋リリィ


運命を操るのは誰か?の続きです。

宿屋リリィ。

「助けて」

そう、声が聞こえた気がした。

雪が降る中、矢は放たれ、まっすぐと、ボクに向かって進んでくる。

フェンリル、君に委ねる。

ほう、いさぎよいな。

「ルゥ!」と、ニナは叫ぶ。

レヴァンティンは後ろを振り向いたボクの前に現れ、矢を粉砕した。

意志ある武器…レヴァンティン。

ニナの聖剣カラドボルクもまた同じはず…。

「助けて…」

見ると、ニナと同じ金髪の幼子が、弓を力いっぱいに引き、涙を流しながら

二本目を射ようとしていた。

「ボクたちは帝国の人間じゃない!」

「だったら、証を見せて!」と、幼子は叫び返す。

ボクはレヴァンティンを消して、幼子に向かってまっすぐ歩いた。

矢はボクの頬をかすめる。

「っ!」幼子は弓を落とした。

「自殺行為よ…お兄さん。死ぬのが怖くないの」

「君を信頼した。それだけのことさ」

「出会ったばかりのわたしを…信じていたら殺されるよ」

「つらかったね」

「……うわぁあああああああ。」幼子は飛びついてきた。

「つらかった。つらかったよぉおおお」

 何も言わず抱きしめた。

 嗚咽…叫び。どれだけ叫んできたことだろう。

 正直、命をかけるという行為はあとで考えると…ぞっとする。

 それでもまだ「生かされている」

 「生かされている」…のだ。

 生と死はボク…ルゥにとっては紙ひとえなのだろう。

 とても儚い。触ろうとすれば壊れていく砂の城のようだ。

 どこまでも無知なのだ。

 生と死を区別しなければならないほど。

 そう感じる。

 「お兄さん、リリィの話を聞いてくれる?」

 落ち着いた幼子はボクを見つめ話し出した。

「わたしはリリィ。お父さんを待っているの…。セミューレの滝の洞窟にお父さんたちはいるの
黒騎士たちに連れていかれたままなの…。帰ってくるかなぁ。どうしたら帰ってくるかなぁ」

「…黒騎士を倒せば、帰ってくるさ」

「でもね、お兄さん。洞窟の奥には黒騎士よりも強い青騎士もいるのよ…それこそ死んじゃうわ。
誰も助からない、誰にも助けられない。もう、終わりなのよ…どうしようもないのよ」
と、リリィは下を向いてうつむいた。

「リリィ。なんて言っていいか、正直わからない。ただこれだけは言える。…やってみなければわからない」

「お兄さん、帰ってくるって約束できる?」

「…わからん。わからんが、リリィの笑顔は見てみたいと思う」

「あはは…変なの。それでもいいよ。絶対見に来てよね」と、リリィはボクを見つめる。

「ああ」

その返事だけ聞くと、リリィは街道を南へ走って行く。

「おい」と、ボクは追いかける。その後ろからはスコットと、ニナもついて来てくれていた。

リリィのような年代の頃は、意識しなくても…身体の声を聞いていた。

そう、無意識と呼ぶべきかもしれない。

自然とできていたことなのに。ボクはいつから意識して身体の声を聞くようになった。

疲れたから休む…眠たいから眠る。

それをもう少しがんばろう…と、しだしたのはいつからだ?

ルビーアイズ…サラ・ヴァーナード。

教えてくれ、サラ。

胸が痛む…胸の下?ボクの身体はもうとっくに限界を超えて活動しているのか?

気づいてくれたのね。そういう時はどうすればいいかしら?

休んで、眠る。

あらあら、今眠ると、リリィを見失うわよ。

…では、どうすればいい?

ワタシに委ねてみる?ワタシに委ねるのは少し勝手が違うわよ。

怖い?怖いと感じたのね。

それでも委ねることができるかしらん。

今はリリィを見失いたくない、だから委ねる。

よい覚悟ね。リリィは宿屋の娘…あせって追わなくても、宿屋に向かえばいいわ。

いつ聞いたか、ですって。ワタシはどのガーディアンとも話しができますもの。

まあ、ルゥには言ってもわからないでしょうけどね。それに元々はひとつ。

ワタシの知らないことはないのよ。

ただあなたに伝える情報は過不足なく、多いくても、少なくてもいけないの。

だから何でもってわけにはいかないのよ。

あなたにとって必要な時期、必要なタイミングというモノが存在するの。

それはどの魂も、器も同じなの。

間違いに見えて、間違いではないの。間違いを学んでいる人もいるの。

悪に見えて、善であり、善に見えて悪な時があるように。

うふふ…そろそろ入れ替わり時ね。スコットと、ニナが…。特にスコットが話しかけているわ。

「おい、リルル。どうしたんだ?今は戦闘をする時じゃないぜ。どうしちまったんだ?」と、スコットは聞いてくる。

「金色のオーラでも見えたか?」と、ボクは聞く。

「ああ、そうだ。いつも見る金色のオーラだ…。お前、あのリリィって子を倒すつもりなのか!?」

「はは。いや、すまない。そういうわけじゃない。あの暗闇の中でも見ただろう…決断しただけだ」

アバター
2011/11/11 00:57
「信頼」できなければ、
安全で居られることはない。。(´`人


1111の「再起動」テーマが決まりました。。

「防御を捨て、いま贈り物を受け取る。。」


>もう少しがんばろう…と、しだしたのはいつからだ?

身体の発している声・・
身の回りのものの発している声・・

この世界に、「そんなものに気をとられてはいけない」と言われたのだわ。。

「もっと大事なことがある」から。
「自分のことになんて、気をとられてはいけない。そんなことはつまらないことだ。」

ここから自分の軸がどんどんズレて・・

一番大切なことがわからなくなって・・

誰も、何も・・

わからなくなってしまったのね・・。(´`人


・・・それに気づくまで。。.:*・°。+.゚。*
アバター
2011/11/10 07:37
 どうなるんっ(;゚Д゚)



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