Nicotto Town



君への忘れ物


  願わくば、2人を包む愛の歌が決して鳴り止まぬように・・・。

彼の名はダン、非常に優秀な男であり、今は某所で研究員をしている。
彼女の名はマリー、彼女も優秀であり、ダンと同じところで、研究員をしている。

2人は同僚で、ライバルで、そして・・・。

「だから言ったろ!それじゃだめなんだ昔から君は・・・」
「そんなことないわ、このやり方でも答えはでるはずよ」

研究所でのいつもの光景、口を開けば喧嘩ばかりの2人。
それでもダンは昔から、対抗意識以外の感情を抱いていた。
それは、恋心。

ある日、喧騒にゆれる街を歩くダンの耳に、聞きなれた声が飛び込んでくる
「そんな古びた、髪型はやめないか?ボクが最新のモテ髪にしてあげるよ」
「おあいにくさま、私はずっとこの髪型で居るの!この髪型は、昔大好きな人に褒められたんだから」

ダンはビックリした。その髪型を褒めたのはダン、2人は相思相愛なのでは?そんな思いが駆け巡る。

それから数日後、稜線が夕日を食み、街を茜色に染める頃
帰路を急ぐマリーをとうとうダンは呼び止める。

    「マリー君への忘れ物、届けに来たよ」

あなたの忘れ物を、待っている人がいるかもしれませんよ。

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2009/12/18 00:45
Re:小朝さん

また古いところに辿り着きましたね。マリーちゃんはどんな犬なのでしょうか?

色々書いているので、良かったら読んでみてください。
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2009/12/17 00:28
マリーって・・・うちの犬の名前です!!!
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2009/07/16 17:40
Re:李桜さん

この話は、実はハッピーエンドではありません。
最初に、書いたときは分量が20倍ほど、話の内容も「相思相愛なのに、なかなか進まない二人がほんのちょっと進んだのかな?」というものでした。
1行目を何度か繰り返して読むと、違和感が出てくると思います。

さて、その話を、何故ハッピーエンドっぽいものに変え、且つぶつ切りな状態で出したかというと、いくつか理由があります。
まず、もちろん長すぎるから。ブログという形である以上、制限はありますし読む人も長いものをよみたがらないでしょう。
次に、僕が、話を載せる際には、大概別の受け取り方を用意しています。今回は、その人だけにわかるギミックを乗せていて(簡単にいえば、主人公がスモモ姫とサクラ姫という双子なら、すぐに李桜さんには気づくでしょう)その為、どうしてもラストはハッピーエンドに改変する必要がありました。(ただ本人にはすごぶる評判は良くなかったんですけどね)

ですからブログという形では、これで終わりです。李桜さんの描くような、御伽噺のような終わり方でいいと思いますよ。

願わくば、李桜さんの無くしてしまった落し物が無事見つかり、届くことを祈って。
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2009/07/15 19:14
ステキなお話ですね。

この2人は今から幸せな時間を共有していくのですよね。
私はいつもその幸せの続きを考えてしまいます。
願わくば、いつまでも幸せに暮らしましたとさ、という御伽噺のような終わりを迎えてほしいです。

現実に目を向ければ、昨今の殺伐とした関係ばかりが取り沙汰されていて。
親子の情愛とか、恋人同士とか。
日本人はいつの間にか、人を愛していとおしむということを忘れてしまったのでしょうか。
私もどこかに忘れ物をして、そのままにしておいているものがあるかもしれませんね。



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