冷 第二話 双子
- カテゴリ:自作小説
- 2012/12/09 16:06:56
「鏡の双子・・・?」
彼女の頭には、?が浮かんでいた。そこへ
キーンコーンカーンコーン
チャイムの音。先生は早口で
「はい、今から教室に戻ります。まだ本借りてない人は、急いで借りる用に」
と言った。
「やばい。早く借りないと」
いそいであの詩集にハンコを貰い、教室に戻った日光は、授業中でも 『鏡の双子』の事が気になってた。
帰ってからもそのことしか考えておらず、その言葉の意味を探していた。
「お姉ちゃん」
どこからか声がする。
「だれ?」
日光は一人っ子だ。妹も弟もいない。
「お姉ちゃんっ!!」
さっきより大きな声。
振り向くとクローゼットについてる鏡の中、日光の像が、笑って手を振っていた。
ファンタジックですね♪