歳を重ねるたびに　

「忘れられない出来事」や
「忘れたくない想い」
が増えていく。


そして、ふとした瞬間に引っ張り出して
なんとも言えない気持ちになる。

なんとなく、いつもは
そういう気持ちを
自分の中でタブー視しているから、

厳重に押し殺してみたり、
鍵をかけてみたりしてるんだけど。


何かをきっかけに、
どっとあふれ出てきてしまう。


そんな瞬間がある。

そんなときは、そういう気持ちを
きちんと受け止めてあげても
いいんじゃないかと。


隠すのではなくちゃんと受け止めて
いいのだとそう思う最近の私。


「思い出せる気持ち」や
「過去」があるっていうのは

とっても貴重だし、どんなに悲しくせつない思い出

であってもそれは大切な、優しい感情だと思うから…。


きっと世の中には
そういう想いが無い人だっているだろうし。

だったら、どんな出来事や想いも
持っているだけ心は豊か。

得してる…言葉は変だけど。

今の自分があるのは、
過去があるからだし。

その過去を強引にしまいこむ必要は
きっとない。


例えば、それが今の現実と少しばかりの
ギャップがあったとしても。


「過去」ではなく
「今」を選んだのは
紛れも無く
自分自身なのだから


「過去」だからこそ
咲き続けられる花


その花を
大切に枯れないように

そっと持ち続けていればいいと
思う


過去が誰かに迷惑をかける
ということはない


ただ、時間の流れに
惑わされないように


自分が本当に大切だと思うことを
今
この瞬間
見落とさないようにして
生きていけば

どれだけ
優しい気持ちになっても
いいのだと思う


今の自分があって
今の自分が選んだもの
そんなものの正しさなんて
本当は誰だって
わかんないんだから


一瞬一瞬の選択で
私たちの「今」はある


それが後悔の連続であっても
今こうして生きていくことが

過去に対する誇りになると
私は思うんだ――――――――――・・・・・