Nicotto Town


グイ・ネクストの日記帳


ジャンヌ・ラピュセル2


リルルは目を閉じた。それから下を向き、もう一度目の前の少女を見た。

 少女の瞳は赤い瞳、それも六芒星の聖なる印…伝説の「ただ一人の聖女」と同じ刻印を持つ者が目の前にいる。
(これは何かの夢だ。人間信じたくない光景に出会うとこんな反応しかできないのか?)
「っき。君はあのジャネットなのか?」と、リルルはやっとのことで問いかける。

「あっ。リルルさん…大変でしたね。オークの群れに襲われて。私ここも大変なのわかります。でも私自分の村へ。レミン村へ帰りたいんです。お願いします。どうか…。」と、そこまで話すとジャネットは膝を地面についてそのまま前のめりに倒れていく。

リルルはあわててジャネットを支えた。(やれやれ気絶したのか?息はある。どうやら彼女が助けてくれたようだ。レミン村か。たしか森を抜けて西の街道を行けば辿り着けるな。そうか、この子はあの村から逃げて来たのか。だとしたらもう村はダメだろうなぁ。何か行きづらいけど…行くか。眠れる聖女様のためにも)




月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.