Nicotto Town



他国では人気の皇妃エリザベート

オーストリアの皇妃エリザベート、愛称シシィをご存知でしょうか?
身長175cmに52cmの細いウエスト。長くウェーブのかかった髪に星のダイヤを散らす
その肖像画は、あまりにも有名です。
シシィは、皇帝フランツ・ヨーゼフと結婚したのですが、本当は両方の親は、シシィの姉
カロリーヌとお見合いをさせるつもりで、フランツと会わせたところ、エリザベートに一目ぼれしてしまったということです。

エリザベートは没後、映画などで知られ人気になり、シシィ博物館が出来ました。
あちこちに美しいシシィの肖像画やドレス、髪飾り、ハンガリー独立後の
ハンガリー女王として着たドレスなど、数々の展示品があります。
お土産物も、当然シシィのお人形、絵皿、星の髪飾りなど、少女ならお伽話に憧れて
買いそうなものが沢山あります。

ところが、オーストリアの国民は、窮屈な宮廷を嫌って旅ばかりしていたシシィを好かず
カイゼリアン(皇妃)ではなく、ライゼリアン(旅する女)と揶揄ったとか。

シシィが結婚後、読んだ詩は、ああ、決して離れてはいけなかった自由の地・・・
道を踏み外してしまった。虚栄への道へと・・というような暗い詩でした。

こんなこともあったけれど、シシィはこんな面もあったという好展開ではなく、
こういう風に広まっているけれど、実際のシシィは・・と言う風にどんどん駄目女に転じ
最後らへんは、美容と旅にしか興味が無かったの?とお部屋の隅のダイエット用
体操器具、釣り輪、を見せられ、フランツの部屋には愛する妻シシィの肖像画が
あるけれど、隣接するシシィの部屋にはフランツの肖像画はありませんと、
わざわざ説明しなくてもいいことまで説明したので、各国の男性陣は、
シシィに幻滅し、途中から説明も聞かず、どんどん歩調を速め出しました。

ふくらはぎ迄届く、ウェーブ髪の等身代の後ろ姿人形があり、お風呂で髪を洗うのは
半日仕事でしたと説明が入った時には、だんだん気持ちが悪くなりw
でも、イルカが背を丸めたうえに便座が載った、水洗トイレはしっかり覗き、
出口前のお土産もの屋さんへ・・・あんなに可愛く見えたシシィのお土産物品を
買いたい気はすっかり失せていました。

そこへ外国人のグループが入ってきました。
男性リーダーが、いいか~右も左も見るんじゃないぞ。まっすぐ進むのみと言い
それにウケた、ニタニタ笑い顔の女性人グループが、後へ続いたので、
思わず笑ってしまいましたw

主人は、「なんだかシシィは、ダイアナや雅子さんみたいだな」と、ボソッと呟きました。
「美人は得だね~wそれでも後日、こんな風な記念館が出来ちゃうんだから」
と私が言うと、「確かに」と主人。
「それにしても、映画で人気が出て、他の国の観光客が、せっかく見にくるんだから、
もう少し、上手に展開すればいいのに、これじゃぁ、お土産も売れないね」と感想を言うと
「オーストリアはこれと言って産業もなく、観光で持っている国なのに・・」と主人も頷きました。

ゆっくり博物館を見て来た娘が到着し、何だかお土産、欲しくなくなっちゃったと言うので、
主人がとっておきの場所へ連れて行ってやろうと、私と娘だけを送り出したのは、
マリアテレジアや、シシィなどハプスブルグ家の人々が眠るカプツィーナー納骨堂でした
「うえっ気持ち悪いよ~。こんなの見せるって悪趣味だよ」と言う娘を引っ張って
奥へ進むと、棺が3つ並ぶシシィのとその家族の部屋で、小さな女の子が怖がって
母親の足に顔を埋めて、周囲を見ないようにしていました。
こういうの見て、気持ち悪いって思うのは、こっちの子も同じなのねとホッとして
数える気もない程、横たわった棺の間の通路を、足速に抜け、眩しい外に逃げたのでしたw



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2013/08/22 00:13
ひふみさん

私達も家族で入り、説明は機械を借りて
絵の展示物の番号を入力し、その説明を聞きました。
シシィは、宮廷での息苦しさを、オーストリアに虐げられるハンガリー人達に
投影したようで、ハンガリーの独立を皇帝に促したとも言われます。
オーストリアでは、疎まれた皇妃は、ハンガリーの人の素朴な感情や
感謝の気持ちを身に浴びて、ハンガリーが大好きになったようですね。
だから、オーストリアの人達は、シシィが評価されるのを素直に喜べないのかもしれません。
お土産物のお店で、海外から来た友人がシシィの物を手にしたら、オーストリア人が
海外では人気ですけれど、ここではそれは・・・と言葉を濁していたのが印象的でした。

納骨堂・・・聞いた話では、お城の納骨堂?には心臓があって、
寺院の方には、内臓があるとか・・・反対だったかな?
暗い部屋で、そんな棺の間を歩くのは、もう体験したくないなと思いました。

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2013/08/21 23:34
こんばんは☆
シシィの展示は私も見ましたが、一人で見て回ったので幸いな事にそういう説明は聞かなかったわ。
彼女は、オーストリーより気質が合うのかハンガリーの人たちに受け入れられていたようですね。

納骨堂まで入れるんですね。
ハプスブルグの歴史は長いから、人数も多かったでしょうね。
あまり行きたいと思わないけど~(;^^A




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