ニュクスの休息
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/11/14 00:15:40
わたしが散歩をすると、決めたらそれは大変な事になる。
道行く道は花で埋まり、すべての天使、すべての善なる者たちはわたしを出迎え、すべての悪魔と魔神たちはわたしの前に膝まづき最敬礼を取る。
花で彩ろられた道の真ん中を堂々と歩くだけにも関わらず、拍手と喝采が鳴り止まない。
だが・・・今日は、あなたの元へ参じたい。
王の中の王と呼ばれるわたしが。
あなたの元へ参じたいのだ。
あなたの愛の泉は止まる事なく、あなたに降り注いでいる。
いや、湧き出ている。
心が温かくなる時があるだろう
涙を流す時
そういう時がある。
わたしはあなたの元へ馳せ参じて、こう告げたい。
「心配しなくていい。
宇宙はあなたの味方だ。
宇宙でわからないなら「大いなる力」はあなたが呼べばいつでもあなたを守ってくれている。
あなたには生まれてすぐに死を迎えてしまう前世もあったかもしれない。だが、今世あなたは「大いなる力に守られている」事を体験することを学べているのだ。こんなに素晴らしい事は無い。
そう思えなくてもいい。
過去も現在も未来も・・・。わたしはあなたを見守っている。
大丈夫。
信じなくてもいい。
わたしはあなたを見捨てない。
わたしはあなたを待つ。
あなたがコキュートスと、呼ばれる永久凍土に入って行ってしまっても・・・あなたの意志で動きたくなるのを待つ。
だから、どうかありのままのあなたでいておくれ」
あい