Nicotto Town


グイ・ネクストの日記帳


魔女アナスタシア2


光との会話

「ウソ…アナスタシア。ウソでしょ」
『落ち着いて聞いて…あなたの推測通り、私は魔女なの。魔女は祝福を受け入れると「死」を迎えるの。魔女は呪ってこそ魔女だから。私を死なせてくれたあなたに私から一つだけプレゼントがあるの。あなたはそれを選んでもいいし、選ばなくてもいいのよ。』
「…そのプレゼントって何?」
『あなたが殺してしまった旦那を生き返らせる事ができるの?あなたは受け取る?』
「……あの人が生き返るの?」
『いいえ、旦那の肉体が動くようになるだけ。旦那は死んだわ…それは変わらない。旦那の魂は怨嗟の炎に巻き込まれて、あなたを狙っている』 
「あの人は私を恨んでいるって事ね…そうかもしれないわね。私はいつも殴られてばかり…。それでも私はあの人の冥福を祈るわ」
『鬼は鬼に喰らわれる…それが冥界のオキテ…千鳥、あなたも知っているのね。それとも他の理由からかしらん』
「別にそういうオキテを知っているわけじゃないの。殴られてきたからわかるのよ。山の上で凍死した事がどれだけ辛いか。ごめんなさいね、習字さん。子どものできない身体になってしまった事も今、謝るわ。習字さん、私はあなたを殺してしまう最悪の妻でした。」
『あなたは魔女の素質が無いわ……それで旦那を動けるようにする?』
「習字さんの身体にアナスタシア、あなたが入るのかしら?それなら私、賛成だわ」
『さあね…それじゃまたね』

 二時間後、習字の身体は動き出した。霊安室に運ぶ途中だった関係者はあまりの事に驚きを隠せなかったが…習字は「動ける」状態で帰って来た。

 玄関を開けると…「おかえりなさい、アナスタシア」と、千鳥が正座をして待ってくれていた。
「ただいま、千鳥」と、アナスタシアは返した。
魔女に落ちた自分が…再び人間に生まれる事ができるなんてね。
二人は仲睦まじく暮らした事は言うまでもない。

アバター
2014/01/15 16:55
ハッピーエンドだね。
わたしにも、アナスタシアがやってくるといいなって
そんな風に感じました。
アバター
2014/01/14 02:42
吸い込まれるように読みました。

色々、現実世界を考えさせられる作品に感謝
また楽しみにさせて頂きます^^

素敵な作品ですね!!

アバター
2014/01/13 16:25
なんか一気に読んでしまいましたb

こんなお話しを考えれるって素敵ですね
アバター
2014/01/13 16:05
フィクションです。名前とか似ている人がおられましたら、お詫びいたします。

あい



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