Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


別府鉄輪温泉・湯治日記 その10


最後に書いておこうと思っていたのは、外湯。
鉄輪温泉には地域の人たちの共同湯として、外湯が6カ所あります。
一つが市営で、これは無料。
残り五つはそれぞれに共同湯を管理する組合があって、
私のような立ち寄りの利用者は100円です。

それ以外にも、いわゆる温泉版スーパー銭湯のような施設や
旅館・ホテルの立ち寄り湯利用もできるのですが、
今日は観光客向けの施設ではなく、
地元の方が普段利用するところに、
ちょっとお邪魔してみようかと思います。

で、その一つ、地獄原温泉(ジゴクバルと読みます)に、
夕暮れ時、お邪魔してみました。
入口のお賽銭箱に100円を入れて入れば、
中はとても簡素な作り。

小さな脱衣場があり、
そこから何の仕切りもなく、
お風呂場へ二段ほど段を降りるだけ。
お風呂場の真ん中には大きな湯船があるだけで、
銭湯のようにカランや鏡、腰掛ける椅子などは一切ありません。
プラスチックの桶しかありません。

ですから、みんな湯船の廻りにぺたんと腰を下ろして、
湯船からお湯を汲みつつ、身体を洗ったりシャンプーしたりしてます。

湯船の温度管理は、
お風呂に入っている地元の方が、
自分で流れ込むお湯の量を調節して行っているのでした。
至ってシンプルな外湯なのです。

まあ、何もない方が修理したり補充したりする手間が省けて、
何かと都合がいいのでしょう。

私は宿からタオルだけ持って来た利用者ですから、
かけ湯をした後、湯船に浸かるだけ。
そして、おばちゃんたちの世間話に耳を傾けてみたのですが…

でも、あまりにもたわいのない話ばかりなので、
おばちゃんたちがいったい何を話していたのか、
今では何も思い出せません。

  私も惚けてきたか…  ☆\(ーーメ)

でも、毎日温泉に入って、
たわいのない世間話をしながら、
惚けていくのなら、それはそれで悪くない…

そんな気になった長閑な春の夕暮れでした。


…というわけで、
結構長くなってしまった別府鉄輪温泉・湯治日記、
いかがでしたでしょうか。

もう少し近くにあれば、
ちょこちょこ出かけてお湯の中、
ふやけた日々を過ごしてしまうのでしょうが、
ちょっと遠いのが玉に瑕。

でも、ある程度、遠いからこそ、
湯治に来ている気分にもなれるのでしょう。

今度はいつ来られるかなあ…

おしまい。

アバター
2014/03/30 16:13
>ぱふぱふさん

私の仕事は比較的自由にスケジュールを組むことができるから、
こんなことができるのでしょう。

その自由度の高さをもっと創造的な方面に発揮すべきなのですが、
すでに人間が堕落しているので、いつも遊ぶ方向ばかりへ向かっています。  ☆\(ーーメ)

だめだなあ、わたし。

アバター
2014/03/29 17:59
なかなか行けそうもないのですが
とても楽しい気分になりました
ありがとうございます^^



月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.