Nicotto Town



ヘビの話パート4

最初自分は、畔(あぜ)の横側にある穴を掘り返してみました。
いくつか掘ってみたのですが、生き物の住んでいる気配はありません。

まあ、そんな簡単にいるわけないわなぁと思ってうろうろしていると、
通り掛かった畔の真ん中に、直径5cm位の小さな垂直の穴を見つけたのです。
こいいう穴はちょっと珍しいなと思って、試しに少し掘り返してみました。

ひと堀ふた堀くらいすると
なんと!!サンゴヘビのような鮮やかな横じまのヘビが現れたのです!!!
まったく予想だにしなかった事態に、呆然となってしまいました。

しかし、すぐに気を取り直してとにかく観察しました。
そのヘビは20~30cmくらいの大きさで小さく、赤黄黒の横じまでした。
このとき自分は、外来種にサンゴヘビという種類のヘビがいることを知っていた
ので、その仲間かもしれないと思ったのですが
毒をもつことも知っていたので(見るからにやばいし)つかまえるのに躊躇しました。

しかし、勇気を振り絞ってそのヘビの頭をつかもうとしたのです。
ところが、頭と思われるところに目や口らしきものがないのです!!!
自分はパニックになってしまいました。

するとそのヘビは、スルスルと穴の奥に逃げていくではありませんか。
捕獲道具を持っていなかった自分は手も足も出ず
ただただ眺めているしかありませんでした。

ヘビの両端は見えていたのにどっちが頭かわからない!?
いったいこれはどういうことでしょう?その時の自分の知識では
全く訳がわかりませんでした。
この話は兄にだけはなしましたが、他には誰にも言いませんでした。

自分が大人になって
その答えが思わぬところからもたらされました。
それは中国の書籍に「卒然(そつぜん)」あるいは「山冕(さんべん)」という両頭蛇
の話があったのです。
「卒然(そつぜん)」は尾を攻めれば頭が巡り、頭を攻めれば尾が巡り、中ほどを攻めれば両方が巡る、完璧な防御法の比喩とされていました。
また、「山冕(さんべん)」は五彩の模様を持ち、中庭に住む両頭蛇で、その名を呼べば金銀財宝が手に入るとありました。

これらのことから、もしかして中国やアジアには
自分の見たヘビと似たヘビが実際にいるのではないかと思って調べてみたのです。
すると、どうも尾が丸い種類の蛇がいることがわかりました。
その蛇はマルオアマガサとかウロペルチス類という尾が丸い蛇があるのです。
つまり自分が頭と思ったのは丸い尾・・・

これで自分の驚異の体験に決着がつきました。
しかし、これらの日本にはいるはずのない蛇が
なぜ家から10mも離れていないところで簡単にみかけるのか。
もしかして誰かが飼っていたのが逃げた?本当にそうなのでしょうか?

実は2000年以降、新しく発見された蛇は1000種以上もいるとされています。
これまでに発見されていた蛇の総数は約800種なのに。
その主な原因は、東南アジアの開発が進んだことにあるのですが、
つまり蛇に関してほとんどが未開なのです。

あるいはもしかしてあのツチノコも・・・
つづく

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2015/09/18 22:31
今から30年くらい前の話?だとするとどこかのマニアが飼いきれなくって逃がしたのかもよ。
1匹しかいないのはいかにも怪しい。



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