Nicotto Town


グイ・ネクストの日記帳


タナトスと千年妖狐


 輝く青い目をしたタナトスは墓守犬<グリム>を連れて冥府の牢へ降りて来ていた。牢と言ってもたくさんあり、1つ1つに名が決められていた。

<誰にも理解されないモノ・七つの罪を犯し、沈黙を守るモノ・妖狐>

 タナトスは長い名を読みあげて牢を出現させた。

「・・・」自らが妖狐となった事さえ分かっていないのかもしれない。

黒髪は赤へ。目の色も。

タナトスはしばらく見つめた。

彼女は何かをつぶやく。

Septem peccata mortalia.

タナトスはそっと指輪を取り出して、その指輪を彼女の指に転送した。

指輪は伸縮して彼女の指にピタリとはまる。

「母の指輪だ。そなたが母の名前を知っているかなど知らないが・・・もしも知っているなら母はそなたの元へ訪れよう。そなたの罪を許すために。そなたに役目を与えるために。そなたの転生を助けるために」

タナトスはグリムの頭を撫で、牢を閉まった。

タナトスはまた他の牢を呼び出して行くのだった。

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2016/01/13 00:30
すてきでした(^_^)

私の題材をもとに、リルルさんのカラーが足されて、
そこもまた魅力的です。



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