Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


20150903夕刻 暮れなずむ尾瀬ヶ原の中で


9月3日の午後です。

さて、御池より今度は、
燧ヶ岳の裾野をぐるりと半分廻る、
燧裏林道を歩いて見晴に戻ります。

林道と言っても、
この道もやはり木道で、徒歩でしか通れません。

でも、この道は、
最初の内は次々と湿原が現れるので、
結構楽しい道です。
進行方向左側には常に大きな燧ヶ岳が聳えてますし…

ですが、後半になると、
樹林帯の中をひたすら歩くだけの道となり、
燧ヶ岳の裾野をめぐると言っても、
細かな上昇下降を繰り返していくので、
最後になると、かなり疲れる道です。

紅葉の時期や花の時期なら、
見応えのある場所らしいのですが、
今はその時期ではないので、なおのこと。

それに朝5時から歩き続けていますから、
いい加減、疲労もピークに達しています。

裏燧橋のたもとで一度、休憩。

そこからまた延々と歩いて、
昨日訪れた三条の滝に向かう分岐を通り過ぎて、
段吉新道というやはり燧ヶ岳の裾野をめぐる道を辿り、
昨日の休憩した尾瀬温泉無料休憩所に
ようやく到着したのは、15時少し前。

いや~、疲れた疲れた。

ここから先は広々とした尾瀬ヶ原を眺めながら歩いて行けるので、
のんびり歩いて、15時40分頃にテント場に戻りました。

いやはや、ごくろうさまでした。

テント内で乾かしていた服に着替えた後、夕食の準備。
疲れていても、何もかも自分一人でしなくてはいけない。
テント山行とは、そういうもの。

今日の夕食も、
スパムと玉葱のトマトピューレ煮込み、パスタ入り。
そして、粉末のトロピカル・ティーを水に溶かして飲む。

山小屋で明日の天気予報を確認すると、
檜枝岐村は、やはり曇りのち雨。

今回の尾瀬訪問は、
どうもここで打ち上げとした方が良さそう。
あと2日分、食糧が残っているけど、
台風が近づいてくるのに、
尾瀬に滞在していても良いことなんて何もない。

この日もまた、
夕暮れていく尾瀬ヶ原の真ん中に立ちながら、
お気に入りの音楽を聴いていました。

例えば、
高木正勝の「山咲み」
   ↓
  https://www.youtube.com/watch?v=F3UsWNWR7Xo

マイケル・ナイマンの「RAFUTI」
   ↓
  https://www.youtube.com/watch?v=oWYWSG0S3tM

私はこういう時間を過ごすために、
山に登っているのだと思うのです。

次でようやく最終回。




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