Nicotto Town


ウイルス戦争 神は死んだ


フィリピンにアウトソーシングすると良いらしい。

http://gigazine.net/news/20161114-outsourcing-india-china-philippines/
フィリピンにソフトウェア開発をアウトソーシングすると良いらしい。

フィリピンのセブ島にアウトソーシングされたシューティングゲーム開発事案があった。
がっぷ獅子丸の本に某クソゲーが「開発がセブ島で行われていた」と記述されていた。
セブ島ではIT産業のアウトソーシング請負が盛んらしい。
しかしながらゲーム開発が一応できるというのと、日本のゲーム機用に移植作業ができる、というのは違うのではないだろうか。
何せ日本のゲーム水準は高い。
おかしな洋物ゲームなど、絶対に売れない程ユーザーの要求は高いのである。

ゲーム会社社長がセブ島の会社で移植したゲームを持ってきて、見せるのだけど
その移植されたゲームは動きはカクカクで、デモシーンはいい加減なムービーとして撮影されたもので、とても日本で発売できる水準ではなかった。
社長「わし、このゲームが売れなかったら首を吊るしかないんじゃ」という程、追い詰められた状況だったらしい。
そんな事を言われてもセブ島に移植作業を丸投げして、日本で売ってサクっと儲けようという算段に無理があったような。

ゲーム開発は簡単だろうという一般人のぼんやりしたイメージがある。
ろくにゲームをやった事もない営業がゲーム開発事案を格安で受注して、
「このゲームを5・6人で半年ぐらいでサクっと作ってください」という仕事なのだけど
「うちの会社は業務用ソフトを作るぐらいの技術があるからゲームごときは簡単に作れるよね」などとゲーム開発を舐めきった台詞が続く。
肝心のゲームシステムは結構複雑なゲームなのだけど仕様がボンヤリしていて、何をやりたいのかよく分からない感じ。
市販のゲームレベルのソフトを半年で6人で作れとは無茶もいいところだけど
仕事を発注した人もゲームはあまりやった事がないと言う。
ゲームに無理解な公務員?がゲームをよく知らない営業にゲーム開発業務を発注したのだから、たまらない。
結局、開発するゲームの仕様と方向性はチームリーダーが一から客先で決め、何とか形にして納品したそうだけど
ソフトごときは簡単に開発できると決めてかかっている風潮は業務システムの開発現場でも度々目にする光景である。

「これぐらいの仕様変更は簡単だろう」と追加作業を押し付けてくる客はアマタいるが、追加作業分の費用負担は認めたがらない。
一方的に仕事を増やしておきながら、契約した金額は同じだと言うのならば、その作業は純粋にタダ働きなのである。
私が働いていた会社では常務が度々、タダの仕事を引き受けてきて社員に無理やり押し付けていたが
タダの仕事を取ってくる常務は頭にウジでもわいていたのか。
仕様変更が慢性的に連続すると、もうタダ働きの連鎖である。
大型開発案件では、そういうタダ働きが無限大に発生するので、下請けなどは全く儲からない。
納品先が沖縄だったら、もう悲惨だ。
開発は大阪でやるという話だったのに仕様変更と開発の遅れで、作業チームは結局 沖縄に出張して、そこで開発作業をする始末。
交通費やホテルの宿泊費を考えれば、まずしっかり大阪で仕様を詰めてシステム開発しテストも完了してから沖縄にそれを持ち込むべき。
ところが仕様変更と作業の遅れが連鎖し、とうとう現地で仕様変更などの作業を実施するハメになった。
当然、下請けの会社は交通費と宿泊費で大損害である。
教訓、田舎の客のシステム開発は受注しない方が良い。
-----------------------------------------
そもそも何で仕様変更が後で多発したのか。
当初から、沖縄のシステム開発はきな臭い雰囲気だった。
チームリーダーの居場所が不明確で、どこで仕事しているのか分からない。
しかし仕様書はあるので、それを元に開発を進めるが作り終わると大規模な仕様変更を要求された。
「単純にやなぁー二つの機能を一本のプログラムでやってくれたら、ええんや」
このチームリーダにとっては大抵の仕様変更が単純な問題らしい。
最初から、そういう仕様なら問題ないが、プログラムが完成してから機能を統合されたのでは、テストは最初からやり直すしか無い。
これがいい加減な会社なら、適当に動かして何か出力されれば変更完了にしているだろうけども
普通の会社では検証資料の作成を最初からやり直すから追加作業は膨大である。
そんなこんなで、追加作業と仕様変更が次々発生するので、こっちはテンヤワンヤ。
そんな状況でもやるしか、ないのである。

状況は日々悪化しているというのに、それでもチームリーダーの居場所は常に不明確だった。
このため要求変更、仕様変更の情報伝達は常に遅れスケジュールを圧迫し最後には沖縄で
「総員突撃せよ!」と戦時中の沖縄戦を再現するかのごとく、下請け会社の社員の多くが沖縄のホテルに泊まりながら現地で修正作業に追われたのだ。

結局、チームリーダーはなぜ終始、居場所が不明確だったのか。
ある日、チームリーダーは午前中、遅れて来て発注元の社員と、ちょっと打ち合わせたかなと思ったら、もう居なくなっていた。
とにかく毎日、どこで何の仕事をしているのか分からないから仕様で聞きたい所があっても、こっちは質問する相手が居ないのである。
会えるのは一週間に1日ぐらいだったか。
会っても2・3時間で行方不明である。
チームリーダーが連日行方不明になっていた理由は
会社の仕事を放っておいて、他社の開発業務をフリープログラマーとして請け負っていたから、という驚くべきものだった。
実際、フリーで仕事をすれば給料の数倍の報酬が得られるし、会社の給料は安かったので一人暮らしの社員にとって生活は苦しかった。
自分の実力ならフリーでも十分やれると考えていたチームリーダーは
会社の開発業務を片手間にやり、別会社のプログラム作成を優先して仕事をしていたのである。
だから長い間、行方不明で時々しか職場に現れなかったのは、他社の仕事に追われていたからという事である。
このため仕様変更等の複雑な業務は後回しにされ、どこかで一度システム設計を改めなければと思いながらも
勤務時間の大半は他社のシステム開発に浪費していたので、結局仕事ができず そのまま沖縄に開発中のシステムを持ち込んだが未完成なので納品できる訳もなく。
後は野となれ山となれ。
途中までしか、そのシステムに参加していなかった私にとっては他人事ではあるが、世の中には無責任な人も居たものだなぁ。

アバター
2016/11/15 15:13
いくらがんばっても中小企業の会社員である限り給料は安いまま。
ところが他社から個別の案件を個人で受ければ報酬は数倍。
それを考えると実力者がいつまでも会社勤めしているのは、青春の無駄遣いでしか無い。
アバター
2016/11/15 11:59
いいかげんなチームリーダーさんですね ><;
お〜こわっ ><;



カテゴリ

>>カテゴリ一覧を開く

月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.