Nicotto Town


藤宮ひなののんびりブログw


【短編】君を守りたい…。

ひなっ…」
「あ、桐人さん…っ…」

俺が彼女のアパートに駆け付けると、そこには、スーツ姿のまま、肩を震わせ泣き崩れている彼女の姿があった。


「落ち着いたか?」
「あ、はい…」

彼女を落ち着かせココアを飲みながら並んでソファーに座ると、彼女の頭をやさしくなでながら、何があったのかを聞いた。

アパートに帰る途中、彼女は、ひったくりにあった。
必死に抵抗する彼女に、犯人はナイフを突きつけ、彼女にバックを渡すよう迫ったという。
運よく通りかかった警官に助けらたため、彼女、簡単な事情聴取を受け、アパートに帰宅した。

帰宅してすぐに、自分の身に起こった出来事が恐ろしくなり、震える声で自分に電話してきたのだという。

「ごめんなさい…心配かけて…」
「悪いのはお前じゃない…」

どれだけの恐怖だったのだろう。
犯人がナイフを彼女に向けたとき、もし…警官が通りかからなければ…。

「!」
「無事で…よかった…」
「ぁ…」

もしかしたら、彼女を失っていたかもしれない、そう考えると、とても恐ろしかった。
彼女の存在を…その温もりを確かめるように、彼女を強く抱きしめる。

「ひな、すまなかった…そばにいてやれなくて…」
「そ、そんな…」
「守ってやれなかった…」

ずっと彼女のそばにいる、そんなことは不可能だとわかっていても、肝心な時にそばにいてやれない自分が情けなかった。

守りたい…君を…。


「ひな…」
「!」

彼女の唇にそっとキス。

「改めて、誓わせてくれ…俺がそばにいると…君を守ると…」
「!
桐人さ…んっ…」

彼女の返事を聞く前に、俺は彼女の唇をキスで塞いだ。
すると、自分に回された、彼女の腕に力が入るのが分かった。

ひな…愛してる…。

END



あとがき

久しぶりに書きました^^;;
へたくそですね;;
すみません;;

感想など伝言板記事にいただけたら、泣いて喜びます。





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