Nicotto Town


藤宮ひなののんびりブログw


【短編】愛しいお嬢様

「おはようございますお嬢様、お目覚めの…」

朝、いつものようにお嬢様の部屋に向かうと、お嬢様はまだ、眠りの中にいた。
いつものなら自分が目覚めを告げるより早く、お目覚めになていて、ひだまりのような微笑で、自分に笑いかけてくれる。

「昨日は…いつも以上に楽しい時間を過ごしておいででしたからね…」

昨日は、旦那様と奥様がそろっての久しぶりの休日で、お嬢様はご両親との時間を過ごそうと張り切っていた。
夜も、いつもならお休みになられている時間になっても、奥様の読まれる物語をいつまでも聞いていたいと、眠い目をこすりながら必死に聞いていた。

「よかったですね…お嬢様…」


いつも明るくふるまってはいるが、まだ幼いお嬢様にとってご両親に会えない時間がいかに寂しいことか。
そのさみしさを紛らわせてあげることのできない自分がもどかしい。

お嬢様…貴女は本当に…ご立派です…。

傍にいて欲しいと我儘を言うこともなく、いつも仕事をしているご両親のことを気遣う。
とても幼い少女ができることではない。

「私には…我慢しなくて…いいのですよ…?愛しい私のお嬢様…」

ご両親との夢を見ているのか、幸せな寝顔を浮かべるお嬢様の横で、自分は跪き語り掛ける。

「貴女がお望みならどんなことでもいたします…貴女のためならばこの身も喜んで捧げましょう…」


それで…貴女の笑顔が守られるなら…愛しいお嬢様…。



END



あとがき

こんにちは。

前回に引き続き執事ネタです。

今回はお嬢様の年齢を少し低めに設定して可愛い感じにしてみました。

最近気が付いたんですが、私、よく、男目線で話書いてるんですよね…。

一応女なんですが笑

もちろん全部妄想です!
こんな経験は全くありません笑

こんな執事欲しい!!


感想など伝言板記事にいただけたら、泣いて喜びます。





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