【短編】黒の闇に身を沈めて……。
- カテゴリ：自作小説
- 2017/01/14 11:27:23
この世で最も苦しいのは、想い続けることだ。
もちろん苦しいことばかりではない。
彼のことを考えている間は、至福の時間となる。
でも同時に闇も育つのだ。
彼がほかの女といるのを見るたびに、黒い感情が吹きあがる。
その隣に自分がいないことへの嫉妬心。
愛しい彼の幸せを心の底から願うことの出来ない自分の浅ましさ。
それは、1人の時に余計に膨れ上がる。
誰もいない部屋の中で目を閉じると、足元から黒い泥が湧いてくる。
その泥がゆっくりと私の身体を飲み込んでいく。
「憎い…苦しい…」
これは私の心そのもの…醜く…汚く…重苦しい…。
だから…抵抗なんてできない…。
彼を諦めさえすればすべてが楽になる。
でも……。
「それでも…私は貴方を…愛さずにはいられない……」
もがくことも許されないまま……この身が沈んでいく…。
闇の中で…悪夢という名の幸せな夢を……私はみる……。
ＥＮＤ
あとがき
こんにちは。
昼間から重いネタを書いてしまいましたね^^;;
思いついちゃったので笑
もちろん全部妄想です！
こんな経験は全くありません笑
感想など伝言板記事にいただけたら、泣いて喜びます。
