ガリレオ
- カテゴリ:小説/詩
- 2017/07/01 14:23:48
お空の星はとても綺麗。
とにかく、光るものに人は惹かれる。
今は空を眺めても電気の光ばかり目立つけど、
本当は満天に星がある。
ガリレオ・ガリレイ。
当時は本当に美しい星空だったはず。
コペルニクスはぎりぎりセーフだけど、ガリレオは異端。
空の星が回るのは許せるけど、地面が回るのは許せない。
ガリレオの裁判記録から書かれた本
『ローマのガリレオ』シーア、アルティガス共著。
ガリレオは最後には、
「私の間違いは強い自惚れとまったくの無知と軽率からきたもの」
という宣言に署名してしまう。
当時のバチカンの間違いは強い組織保身と全くの強情と強欲からきたもの。
宗教と科学ってなかなか折り合えない。
思うに、何を信じ、何を研究していても、
他者の意見を排除するようなことはしないで、
尊重し合うように、寛容に生きるべきよね。
思想や宗教は道具にすべきではないとわたしも思います。
ガリレオも良きキリスト教徒でしたから、異端扱いされてとても苦しんだし、
宗教は心を救って安心感を得るものなのに、それを理由に他者を苦しめるのはよろしくないです。
日本人は宗教に寛容なお土地柄で生きています。
阿弥陀の教えも要は釈迦と同じ慈悲なので、
「選ぶ道は違えど、みな同じ山を登る仲間。
他者の信仰を否定したり、自分の信仰を他者に押し付けたりするものではない」
とお寺で教わりました。
浄土真宗系は日本人的ですね。
昨今の宗教がらみのテロを見てると、
宗教本来の目的を勝手に異なる目的で利用し、
私腹を肥やす手段として使ってる気がしてなりません。
自分らの悪行を「宗教の教え」のせいにする。
「宗教熱心なふりをした背教者」ですね。
平均的もしくはどっぷりの日本人の「宗教観」なので、仏教と神道+α、八百万の神々を奉っているので、一神教はキリスト教、イスラム教を始めちょっと理解が及びません。
日本の一向一揆を(主に)起こした浄土真宗は、本来多神教の仏教の中にあって「阿弥陀如来の一神教」みたいになっているんですね。
歴史にたらればは意味がないかもしれませんが、ガリレオ・ガリレイが多神教の国に生まれていたら、と考えてしまいます。
寛容、中庸は大切だと思います^^。