Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


1日早く降りてきました。


予定より1日早く、針ノ木岳から降りてきました。

最近の私の登山は、
途中で挫折して降りてくることが多くなりました。
もう根性無しなのです。

10年前に登った時も、
結構辛い思いをして登った場所でしたが、
今回はトレーニング不足に体重増加も加わって、
もうぐったり。

おまけに山上は、
思っていた通り、ガスに包まれていて、
何も見えません。
時折、雲の切れ間から、
稜線が見えるぐらい。

加えて、10日の山の日は、
案の定、テント場も満杯で、
途中の山道で多くの人に抜かされていた私がテント場に辿りついた時、
テントが張れる場所は、数カ所残っていた程度。

私より後についた人は、
山小屋より更に10分ぐらい登ったところにテントを張っていました。

この分だと、
予定していた次のテント場も満杯だろうし、
体力のない私は、さらに遅れて到着することになるでしょう。

しかも、下の方は比較的見通しが利くのですが
稜線上は見事にガスの中。
晴れていれば、眼下に黒部湖。
向かいに立山や剣岳、
北には後立山の稜線がきれいに見える場所なのですが、
なーんも見えません。

加えて、時折パラパラと小雨交じりの天候。


  これはがんばって次の予定地まで歩いても、辛いだけだなあ。


なので、10日は、蓮華岳山頂を往復して、
山頂に広がるコマクサを愛で、
11日は、針ノ木岳山頂を往復した後、
テントを畳んで、
登ったルートをそのまま降りてきました。

今回の登山の目玉だった針ノ木雪渓も、
ちょうど雪渓の中間点にあって、
通称ノドと呼ばれる、
雪渓が狭くなっている場所で、
クレバスが大きく開いていたため、
登山ルートは、ノドの手前から巻き道を登るルートへと
変更されていました。
なので、雪渓の上は1時間も歩きませんでした。

針ノ木雪渓は7月中に登るべきなのかなあ。

雪渓が残っていれば、
雪渓歩きで進める距離も長くなり、
その分、巻き道を辿らなくても済むのですが、
でも、どのみち、
この登山道は最後の急登が待っているのです。

ともかくも難儀なルートです。

でも、天気が良ければ、
山の緑と雪渓の白のコントラストが美しく、
涼しい風が吹き渡る雪渓歩きは気持ちよく、
 (今回、上空は曇り空、
  雪渓の上はガスが立ち籠めていたから
  単に寒いだけ。)
稜線から眺めは素晴らしいし、
蓮華岳のコマクサも美しいのですが…

すべては天気次第。

なので、今回も、
辛いことはすぐ回避する安寿の本性に従って、
さっさと降りてきたのでした。

しかし、朝の6時に2820mの針ノ木岳山頂にいて、
夕方の7時には自宅に戻っているのって
ちょっと不思議な気がする。

日本って便利になったのかなあ~。

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2017/08/14 11:33
>ぱふぱふさん

蓮華岳はコマクサの群生地として有名な場所なのです。

もう少し南に位置する燕岳も有名ですが、
燕岳は登山客が多いため、
群生地に人が立ち入らないよう、
ロープが張られています。

  北燕岳まで足を伸ばせば、
  間近でコマクサを観察できる場所もあるのですが…

その点、蓮華岳は登山客が少ないので、
静かな山旅を楽しめますし、
高山植物保護のためのロープも張られていません。

ですので、大接近して観察できます。

とはいえ、出発点の扇沢から、
標高差にして約1000m。
雪渓を登り、その後も急登を続けて辿り着く
針ノ木峠に山小屋があり、
蓮華岳の山頂はそこから更に
200mぐらい登らなくてはなりません。

簡単には人が辿り着けない場所だからこそ、
コマクサの群生地が残っているのでしょうね。
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2017/08/13 21:05
コマクサを観ていらしたとは羨ましい限りです!^^



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