Nicotto Town



東北一周テント旅 (三日目前半)


3日目の朝、昨日はかなり疲れたためぐっすりと眠れたようで

目覚めは4時半でした

もぞもぞとテントから出て、少し薄暗い中散歩してみました。

朝の空気はひんやりとしているけどなんだか湿っぽい

すこしまとわりつくような湿気でした

空を見上げると、薄黒い雲が立ち込めています

「これはまもなく降るな、そろそろ片づけた方がいいかもな」

散歩をそこそこで切り上げ、急いで撤収開始しました!

撤収を終え走り出すと、ポツポツと雨が降り出しました

いいタイミングで撤収できたことに、ほっと安堵のため息も漏れるのでした

 

雨のせいなのか昨日まであんなに暑かったのに、今日は少し寒いくらいでした

雨の中さらに北へと向かいます

今日の目的地は、津軽半島の先端「竜飛岬」なのです

アメニモマケズ!秋田路を青森へ向け進んでいきます

能代市にはいると、かなりの雨量になってきました

国道101号線上の秋田県側最後の道の駅 はちもりで小休憩

雨はやみそうもありませんでした

残念ながら道の駅は営業時間外

トイレを借りて、一息つくことにしました

朝食は、秋田セリオンで購入したゴマうんぺい

これがまた不思議な食べ物でした

ゴマの香りがかなり強くて、甘い

そして食感がかなり独特でした

牛皮ほど柔らかくもなく、ういろうのようになめらかでもなく

すあまが食感的には一番近いかな

もちもちしつつざらっとした食べ物でした

パンを買ったつもりでしたが、パンではなかったです

調べてみると、秋田や青森辺りの伝統的なお菓子なのですね



道の駅 はちもりを超え、しばらく進むと青森県深浦町に入りました

入ったとたん自衛隊の装甲車とすれ違う

その後も次々と自衛隊の車両とすれ違いました。計4台

この近くに演習場でもあるのでしょうか?

なんだか物々しい雰囲気での青森スタートとなりましたが

気にしている暇はありません

目指すは白神山地の十二湖

中でも青池はこの旅で絶対に見ておきたいもののひとつでした

しかしながらこの雨、寄るかどうか直前まで悩みました

話しでは天気が良くないと青く見えないと言うことだったので

行ってがっかりするくらいなら、中止して晴れてる時にまた来る方がいいかな

と思っていたのです

しかしながら結局好奇心が勝り、寄ることにしました

十二湖の看板が出ていたのですが、何故かナビはそこをスルー

なぜか妙な道を案内し始めます

とりあえずナビの案内のまま進みますが、どうもおかしい

先ほどの案内板には曲がってから10分と書かれていたのですが

その地点から10分余り走っているにもかかわらず

ナビの予想到達時刻は、あと40分 どう考えてもおかしな話です

さらに走っている道は農道のような細い道、そりゃ不安にもなります

(これは10分戻っても案内板のルートの方が早いのではないだろうか?)

そう思い来た道をUターン戻り、看板のルートで行くことにしました

するとナビはパニックを起こし、

ルートの再検討で何度も再びUターンするようなルートを指示してきますが

すべて無視して看板の通りに進みました

そしてそのうちナビ上には無い道を通行し始めました

するとあれほど何度もルーの再検討をしていたナビが急に何も言わなくなり

(え? お前空でも飛んでんの?)

と言いたげにジーーっと黙りこくってしまったのでしたw

どうやらこの道が認識されていなかったため

大きく迂回するルートを算出していたようですね



そうこうしているうちに十二湖の駐車場に到着しました

朝早いのと悪天候で人などいないかと思っていましたが

それなりに人はいました

しっかりと整備された散策路を傘を差しながら歩いていきます

途中コンクリの壁と思しき場所に苔がびっしりと生えている光景に出会いました

自然というものはいったん押しのけて封じ込めても

そこから出ようと作用する と聞いたことがありますが

この苔はまさにそんな感じで生えたのではないかと思いました

青池に行くまでの道のりの風景も素晴らしく、これで天気さえよければな~

と思いながら歩を進めていきました



青池に着くと観光客が数組来ていました

外国のお客さんも来ていて、彼らはガイドさんも付けていたので

一緒に行動してガイドさんの話に耳を傾けました

青池は一年を通じて水温が9℃より下がることがなく

その為真冬でも凍結しないのだそうです

青森には極寒のイメージがあったので、少し驚きました

池に近づくと涼しい風が吹いてきました

青池の周りはまわりと明らかに温度が違ってかなりひんやりとしています

そして肝心の水面は・・・うおおお青い!

雨のせいか透明度はあまりなかったのですが

コバルトブルーの映し鏡のような水面はとても美しかったです

しかし残念なことに霧が発生していました

ガイドさんによると霧が発生するのは夏だけであり

ひと夏に霧が出る回数は、そんなに多くないから逆にラッキーとのことでしたが

それは、慰めにもならないでしょう…

フランスから来たというその外国人家族ですが、

連れてきた通訳さんは、いとこだといっていました

ガイドさんが葉っぱの浮かんだ青池の楽しみ方として

目を細めて観るように促しました

そして「目を細めて見ると何が見えましたか? 

金箔が浮かんでいるように見えると言われているんですよ」

と続けたのです。

ここで困ったのが通訳さん、金箔がわからなかったのか

金箔をフランス語でどういえばいいのかわからなかったのか

しきりに「金箔?」 とガイドさんに訪ねていました

しかしガイドさん、さすがはプロです

「ああー金箔がわからないか、

 じゃあ満天の星空が見えるともいわれているんですよ~」

と見事な切り替えし、さすがだな~と感心させられました

満天の星空とはぴったりな表現です



池を見て回り、駐車所まで戻ると周囲は深い霧に覆われていました

雨は少し小降りになったものの、この霧では雨の方がマシかも?

と思ってしまうくらいの霧でした

速度を落とし慎重に国道まで出ると霧はすっと晴れていきました

それ切り替わり方があまりにも見事だったため

何か見えない力でも働いているかのようでした

「白神山地の神様か霧の神様にでも好かれたかな?」

のん気にそんなことを思っていましたが

今後このことがこの旅全体の悩みになるとは、この時は思いもしなかったのです



海沿いを北上していくと時刻はお昼を、とうに回っていました

どこかでお昼を~と思っているとラーメン屋さんを発見!

寄ってみることにしました

出てきたのは、極めてオーソドックスな醤油ラーメン

ただしスープにガンガンに煮干しを突っ込んでいるのか

かなり魚の出汁が効いた深い味わいでした

軽く味わったあと胡椒でもかけるかと思ったら

調味料に見慣れないものがありました

ラーメン屋四天王(胡椒・醤油・酢・ラー油)の横に

一回りおおきなボトルを発見

筆で描いたような字体で『魚粉バカ』とかいてある

なんじゃこりゃ? と思ってよく見てみると

塩も添加物も何も入ってないから好きなだけかけろ!

との文面が! オーケーわかったぜ! とばかりバサバサかける

おおーさらに魚介の出汁が濃くなって すごく贅沢な味わいになるではないか!

美味しく完食して、レジへ向かうとレジ横には魚粉バカが売られていました

当然おひとつご購入ですw

アバター
2018/08/30 02:21
Re:みゆさん

からすみ!近いかもしれません こんなお菓子があったのですね
この先は、霧との死闘が待ち受けていますw
アバター
2018/08/29 17:34
うんぺい、ちょっと調べて来ました。
何となく分かりました。

カラフルな色ですね。
何となくこちらの地方にあるお菓子の「からすみ」に似てるのかと思いました。
魚の卵じゃないですよ(;^ω^)

魚粉バカ、ネーミングが良いですね~

この先、霧との戦いが始まるのかな??



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