不定期連載小説第2話
- カテゴリ:日記
- 2018/12/22 14:30:30
家を出ようとしたまじぇりを引き留めたのは
育ての親と思っていたじいちゃんとばあちゃんだった。
このかよわい老人に何処にこんな力がと思える程強い力
おめぇももうええ歳じゃから何処かいぐんはかまわんが話さ聞いてけろ?
一刻も早く家を出たい気持ちを抑えてまじぇりは立ち止まった。
うん聞くよ
だからどんな事でも話してーちゃんと受け止めるから!
決意新たに一言も聞き逃さない様にと真剣なまなざしのまじぇりにくしゃくしゃな顔を更にくしゃくしゃにしながらも少しずつ話し始めたのだった。
ある寒い夜教会の前でピンクのおくるみにつつまれた赤ん坊が居ったんじゃーその横には頑強な男が冷え切ってそのまま亡くなって居たんだーそれがまじぇりだったんだ。
おまえは父に抱きかかえられて命を取り留めた
だがその男は犠牲となり冷たくなって息絶えて居た。
おくるみの中にはこうなることもあるだろうと書いた私らへの手紙とおまえに渡す封書があった。
その手紙にはこの子が大きくなって旅立つ時が来るまで育てて欲しいと書いてあった
一緒に預かった封書も此処にあるぞ。
きょとんとしたまじぇりの手に封書を渡す二人
渡した封書の上に二人で手を重ね軽くギュッと握らせる様にして
今まで本当の事言えなくてすまなんだ
育ててる内に可愛くて楽しくてもしいつか此処をと思ったらなかなかいいだせなんだ。
このままずっと自分の子供として育てて行けたらええなと思ってて
謝っては泣いてばかりを繰り返す二人にまじぇりは
ううん本当の親・・・違うなじっちゃもばっちゃもわたしの本当の両親だよ!
ここはわたしの家だーわたしの育った家だよー!!
元気に明るく答えるまじぇりに二人もうんうんと頷いて
いつでも帰っておいでーあたしらはずっとおまえの親だー
此処はまじぇりの家だー!
行って来ますおっとーおっかー
さようならは言わないねーまた直ぐ帰ってくるからねと
手を振り返すまじぇりだった。
続くかもしれない?
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- たまな
- 2018/12/23 01:52
- おぉ・・・頑張って書いてるね
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- まじぇり
- 2018/12/22 18:24
- おお、なんか私自身がリア生い立ちのように思えてきたわさ…( ´∀`)
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- だいしょうじ
- 2018/12/22 16:28
- 続けてほしいですw
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