Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


アムステルダムの自転車事情


オランダは、自転車の国です。

だって、土地の高低差がほとんどないわけですから、
ここオランダでは、自転車は便利な交通手段なわけです。

そして、アムステルダムの道路の大部分は、
車が走る道路と歩道、
そして、その間に自転車専用道路が整備されています。

ですから、アムステルダムで、
歩道を自転車が走っていると罰せられるそうですし、
実際歩道を走るよりも、自転車専用エリアを走った方が、
はるかに走りやすいように思います。
左折や右折をする時に、みんな手でサインを出しています。


その自転車で気がついたこと、その1。

あ、ブレーキがない…。

ハンドルのあたりがどうもスッキリしていると思ったら、
ブレーキレバーがないし、
ブレーキレバーから前後の車輪に延びているチューブがない。

全部の自転車がそうだというわけではありませんし、
外国人が借りそうなレンタル自転車にはブレーキがついていますが、
しかし、アムステルダムの人々が通勤で使っているような自転車の多くには、
ブレーキがありません。

彼らはいったいどうやって停まるのでしょうか。


その2。

ギアがない。

ほとんどの自転車には、ギアがありません。
子どもを乗せるベンチが着いている自転車も見かけませんし、
バッテリーで漕ぐ力を補助する電動自転車も見かけません。

荷物を運ぶ自転車は結構見かけますから、
脚力を必要とすることは多いように思いますが、
彼らは、ギアとか電動で力を補助する必要がないのでしょうか。


その3。

自転車が無骨。
スポーツ車のような軽快な自転車は、ほとんど見かけません。
むしろ、鉄パイプを溶接して作ったような感じ。
重たそう。

オランダ人は、体格が大きいから、
これだけ頑丈でないと、自転車が重さに耐えられないのでしょうか。

これだけ重い車体でも、スイスイと走っているところを見ると、
彼らは、そんなに脚力が強いのでしょうか。


その4。

鍵は、鎖。

日本人がイメージするチェーンではありません。
鎖そのものです。

重そうなジャラジャラと音をたてる鎖を使って、
自転車が道ばたの支柱とかに縛り付けられています。

ワイヤーカッターを使えば、
切ることができる日本のチェーンなんて、
アムステルダムでは盗難対策にならないのでしょうか。

でも、こんな重そうな鎖を付けていたら、
ただでさえ無骨で重そうな自転車が、
更に重くなってしまいそうです。


その5。

駐車禁止の場所に、
駐車している自転車を撤去する場面に偶然出会したのですが、
鎖で支柱などに縛り付けていますから、
撤去する作業員が鎖を断ち切るために持ち出したのは、
なんと、車に閉じ込められた人を救出するために使うような電動カッター。

いきなり火花を散らして、金属音を立てながら、
彼らは鎖を断ち切り始めましたよ。
過激~!


1月30日は、凍てつくような寒さで、
前日の午後に降った雨が、路上に薄い氷になっている状態でしたが、
でも、アムステルダムの人々は、すいすいと自転車を走らせていく…。

すべらないのでしょうか?
そもそも、寒くないのでしょうか?

寒いでしょうね、きっと。
それでも、それが日常にならば、
彼らにとっては、いつもの交通手段なんでしょう。

異邦人の視点から見た、
アムステルダムの自転車通勤の姿でした。




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