Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


カーニバル・ゾンターク


日曜日、午前中は残念ながら、小雨。

こちらの雨は、日本の雨のようにザーザー降る雨ではなく、
傘を差さなくても、なんとかなるような感じの雨ですが、
ちょっと残念。

今日はカーニバル・ゾンターク。
デュッセルドルフの大通り、ケーニヒス・アレーが全面通行止めになり、
多数の屋台が出て、仮装姿の人々が、
大通りを散歩しながら、飲み食い、そして踊るという日です。

11時スタートなのですが、小雨なので、
人々の出足が鈍く、12時近くに到着したのに、
人出はまだまばら。

なので、先にニーダ-カッセルのパレードを見に行きました。

オーバーカッセルとニーダ-カッセルは、
ライン川の対岸の街。

ここは、高級住宅街であると共に、
デュッセルドルフで暮らす日本人が多く住む地区でもあります。

なので、13時からスタートしたパレードの先頭は、
デュッセルドルフ日本人クラブ。
日本人学校の音楽隊でしょうか、
それを先頭に、はっぴを着た子どもたちと保護者たちが
パレードしながら、お菓子を配ります。

ただ、日本人の性でしょうか、
日本人のパレードは、お菓子をばらまくというより、
お菓子を配って歩くのです。
行儀良くて、食べ物を大切にして、大人しいパレードです。

でも、音楽隊の旗には、
日の丸に「ちんどんや」の文字。
いや、これ、「ちんどんや」ではないでしょう?

「祭」と書かれた大団扇も見えますが、
日本人のパレードに祭りの高揚感はありません。
来年あたり、阿波踊りやソーラン節などを踊って
もっと景気よくやった方がよくないでしょうか。

その後は、地元の様々な団体が、
山車の車を先頭にパレード。
こちらは景気よくお菓子をばらまき、
昨日と同様、子どもたちが落ちたお菓子を拾い集めます。

そして、パレードが過ぎ去った後には、
踏みつけられた大量のお菓子の残骸が…。
ちょっと、もったいない。
そう思う私も、日本人の性を共有しています。


13時から始まったパレードは、
道を往復して、戻ってきたのが14時頃。
そこから再び、ケーニヒス・アレーの歩行者天国に戻ってみれば、
すでに大勢の人が通りに満ちあふれ、もうまっすぐ歩けません。

明日のパレードに出場する団体は、
お揃いの衣装を着て、
それぞれに小さな山車を用意して、
その山車を中心に音楽を鳴らしながら、ビールを飲んでいます。

一般の人々も、もちろん仮装して参加。
キャンプで道具を運ぶ際に使う小さなリヤカーに、
ビール1ケースや5Lのビール缶を乗せて、
ゆっくり散歩しながら、飲み歩いています。

そして、昨日と同様、カメラを向ければ、
皆、ポーズを撮ってくれます。
見せる、撮られるために、仮装しているのですから、
当然と言えば、当然。


ケーニヒス・アレーから外れて、
旧市街の方にも行ってみました。

ですが、旧市街に入る入口では
治安関係の公務員による荷物検査が行われていました。
テロを警戒しているのかと思いましたが、
もちろんテロも警戒しているのでしょうが、
旧市街の方では、若者たちがバカ騒ぎをしていて、
なんとなく不穏な雰囲気があります。
喧嘩騒ぎが起こり、
それが大きくなって、
暴動になってもおかしくない感じがします。

ドイツの子どもたち、
小学生ぐらいまでは、
本当に可愛くて、マジ天使。
一人ぐらい誘拐してしまいたい  ☆\(ーーメ)

カソリック神父が、
児童虐待してしまう気持ちも
なんとなくわかります。    ☆\(ーーメ) 理解を示すな

ところが、高校生ぐらいになると、
騒々しくて、厚かましくて、
グループで行動し、トラムの中でも、駅構内でも
大音量で音楽を鳴らして大声で歌い出すような
迷惑な奴らになってしまうのです。

そもそもドイツでは、ビールは16歳からOK。
アルコール類は18歳からですが、
(つまり、ビールはアルコール類ではなく、飲み物の一種なのです)
キオスクのような場所では、ウォッカやリキュールの小瓶が買えますから、
(スーパーでは、年齢を証明するものを見せないと、大瓶は買えません)
それを大量に購入して、ジュースの中に混ぜて飲んでいます。

ですから、旧市街では、その小瓶が、
道の至る所に転がり、石畳の間に挟まり、
割れたガラスとなって、散乱しているのです。

そんな彼らを、警察・消防・公安関係の公務員が
遠巻きにしながら警戒しているわけで、
旧市街入口の荷物検査も、
銃や爆弾をもっていないか検査しているというよりも、
大量のアルコールを持ち込んでいないか調べているという感じです。


そんな感じで、
旧市街の方は、あまり居心地がよくないので、
再びケーニヒス・アレーに戻ってきました。

こちらも、大騒ぎしていることに変わりはないですが、
騒ぎ方が遙かに大人で、安心して楽しめます。
仮装も凝っていて、見ているだけで楽しくなります。
そんな人々が、スピーカーから流れ出る音楽と共に
踊り、歌い、そして、

  デュッセルドルフ!!
  ヘラウ!!

午後からは雨も止んだので、
ケーニヒス・アレーを何度も往復しながら、
楽しい写真をたくさん撮りました。

いよいよ、明日は「薔薇の月曜日」。
カーニバルの最高潮です。

天気よ、よくなっておくれ!




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