Nicotto Town



日本百名山 ~BSプレミアム~ ②


こんにちは!九州から近畿は日中晴れる所が多いようです。前線の影響で
東海、北陸から北海道は雲が広がりやすいようです。沖縄は雨のち曇り。
最高気温が平年より高くなる所が多いようです。

天城山 ー 伊豆 水めぐるブナの山 -

*2018年6月に放送したものです

前回は天城山の森の中、天城の瞳と呼ばれる八丁池のところまで
ご紹介を致しました。今回はその続きです。どうぞよろしくお願いします。

<山旅ナビ>
太平洋に浮かぶ伊豆諸島。年間数センチ、本州に向かって移動してきています。
実は伊豆半島もこれらの島々と同じように南の海からやってきました。
2000万年前、伊豆は南の海の海底火山でした。その海底火山はゆっくりと
北上し、100万年前、本州と衝突。陸続きになりました。

@海底に積もった火山灰の地層
こうして出来たのが太平洋に大きく突き出た伊豆半島です。
その後の火山活動によって天城山が生まれました。半島にそそり立つ天城山は
海からの湿った風を一身に受け、多くの雨を降らせます。
水豊かなる山。その訳は天城山の成り立ちにありました。

2日目
*現在登山口の「八丁池口」までの林道は通行止め
 路線バスも運休しています
 どうぞ詳細は伊豆東海バスにお聞きするなどお調べください

登山口から1時間程かけて八丁池の畔(ほとり)まで登ってきた。
「はい、八丁池到着しました」

@八丁池 1172m
昨日美晴台から見た池だ。周囲560m。森に囲まれた静かなたたずまい。
流れ込む川は無く、森に降って集まって出来た大きな水溜まりだという。

「トウゴクミツバツツジが良く咲いてますね。今年は大当たり年だと思います」
満開の躑躅を映す鏡のような水面(みなも)。
天城の人は良く付けたもんだ。八丁池を後にしブナに覆われた稜線に分け入る。
目指すはあの頂き、万三郎岳だ。
綺麗な鳴き声ですね。
「こっちの声のがキビタキですね」森が最も賑わう初夏、野鳥たちが
繁殖の為に訪れる。天城山は野鳥の宝庫。年間70種などが見られる。
オオルリもおります。
「はい。ここから急な坂道になるんですね。今日の山歩きで一番大変な
場所になります。こういう場所はストックを持って歩きますとそう、
だいぶ楽になりますし、危険防止にもなります」

上手な使い方を教えてください

<山旅いろは>
@ストックの使い方
「ストックの高さなんですけれどもだいたい腰の位置ぐらいで
 肘が直角になるぐらいがいいとされてます」

〇基本は腰の高さ腕の角度が90度

@「登りの時はストックが上になりますから短くします。
  逆に下りの時は長めにします」

〇上りは短く下りは長く

長さを変える時にはこうしたベルトがあると便利。ストックのストラップに
通して輪を二重にすれば簡単に持ち替えられる。登りで短く、下りでは長く、
体を支え歩行をサポートするストック。上手に使って登ろう。

@ベルトをストラップに通して二重の輪を作る
                                     ここが今回のルート最大の難所、険しい岩場だ。
火山で出来た岩が登山道を覆っている。足場を選んで慎重に。30分かけて
標高差230mを登る。難所を抜けると万三郎岳の1つ手前のピークに出た。
「は~い、小岳(こたけ)1360mに到着致しました。
 この辺りのブナの密度がね一番強いとこでしょうね」
ブナの美しい森ですね。ここが土屋さん1番のお薦めの場所。
「初めてここへ来た時、こんな綺麗な森が天城にあるんだとびっくり
 しましたね」
芽吹いて間もない若葉が初夏の光の中輝いている。小岳には珍しい形をした
ブナもある。ヘビブナというそうだ。一度折れたけど再び立ち上がったんだ。
「あ、万三郎岳の頂上が見えてますよ。はい、あちらです」
森の切れ間からいよいよ近づいて来た最高峰。
「トウゴクミツバツツジが凄く咲いてますね。いやいやいやこれは綺麗だなあ」
どこまでも道を彩るトウゴクミツバツツジ。
「いや、凄いなこれ。いやぁ、こんなことないなぁ、初めてだなぁ」
10年以上通ってる土屋さんでさえ初めて見る景色だ。
万三郎岳への最後の登り、ここも急ですね。
「ここはね、ちょっと頑張ればはい、上がれますから。
 そう、しばらく頑張りましょう」
登山口から4時間、標高は1400m。いよいよ伊豆半島の最高峰へ。
「はい、万三郎岳山頂へ到着しました。お疲れ様でした」
ありがとうございました。山頂まで森に覆われているのがこの山の特徴だ。

@万三郎岳 標高 1405、3m

この時期、是非見てほしいというのがあると土屋さん。
後をついて行くと、山頂からほどなく。
「あ、ここに咲いてますよ。アマギシャクナゲ。淡いピンク、上品だなぁ。
 山頂付近から山頂直下にかけて群生している天城の国有種ですね」
ここまで来ないと見られない貴重な花なんだ。下山の途中で万三郎岳を
振り返ると、濃い森から海までを一望できた。
「山頂に立ちますとここに降った雨が伊豆の水の物語の始まりかなぁと
 思いがしましたよね。天城っていうのは水多き山。降水量が多いから
 水が非常に豊かですよね。天城のブナを中心とした懐の深さ、
 そういうものを感じてもらえればと思いますよね。」
伊豆半島の天城山。潤いの満ちた森を辿り、初夏を彩る花々を楽しむ山旅です。

①、②と二日に及びご紹介をさせていただきました。
皆様いかがにお感じでしょうか?
ブナが雨水を地中深くに貯めてその上に苔が生え、様々な動植物が育む
天城山でした。伊豆はご存知海産物も豊富です。つまりこうした天城山など
からの美しい水は栄養素等が伊豆の海を育んでいると過言でもありません。
いつまでもこのような大自然が残っていただきたいものです。

気温。湿度が高い一日になりそうです。水分補給以外にも出来れば栄養素を
摂取したりし、健康に過ごしてまいりましょう。
皆様どうもありがとうございました。

アバター
2020/06/24 23:28
こんばんは!晴れのち曇り→21:00過ぎから先程まで雨の水曜日をお疲れ様です。
そうですね、予報ですと明日は雨です。降ったりやんだりなので難しい気候でした。
恐らくあさっての予報も雨ですので、明日は一日雨なのかもしれませんね。
どうぞ体調を崩さないように過ごしてまいりましょう。
アバター
2020/06/24 21:45
明日から雨のようですw




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