Nicotto Town



久々の実家からの電話が・・・


「ちょっとさぁ、雨漏りすんだけど。夜かなり降るらしいから、

来てくんない?あんた、脚立はお手のもんだろ?」

と、母が・・・(--)

「そんなん、とぉちゃんに任せりゃいいじゃん」

「あらぁ、おとぅさんに何かあったらどうすんのよ」

じゃ、何かい?嫁入り前の一人娘に何かあってもいいのかよ?

「ふーん、じじいになったねぇ」

「まっ!おとぅさんになんてことゆーのっ?」

「ふーふ仲がいいのは良い事だけど、そんな両親のせいで、
あたしは女の子らしくなく育ってしまったのだぞ!!!」

「よくゆーよ、あんた、かぁさんが料理上手だから、
あんたも上手くなれたんだからねっ」

無理やり手伝わせたじゃねーか。結果的にありがたいけど。

「うちに脚立なんかあったっけぇ?」

「あるよ、もうかれこれ15年くらい使って無いけどね」

おいおいおいおいおい。



「ねぇねぇ〇ちゃん、あたしに何かあっても、心配しないでね」

「何の話!?」

「最悪肩の骨くらい折れるかも」

「え?急に仕事入ったの?なんであんな会社がそんなこと
アクアにやらせるの?あまりに酷いじゃないか!」

(酷いのは両親です・・・)

「いや・・・実家の屋根裏に登って来るの」

「・・・・・え?」

「雨漏りするんだって。実家古いから。で、脚立は古いし、
屋根裏の床も腐ってたら危ないしねぇ」

「俺、行こうか?」

「ダメダメダメダメダメ!うちの両親にそんな形で会わせられないよ、申し訳無さ過ぎて。それに、あたし怒られるよ」

「え~。心配だなぁ」

「落っこちそうな場所には、布団重ねておいとくわ」



ってんで、行って来ましたよ。

これ書いてるってことは、無事だってことです。



それがねぇ、雨漏りじゃなかったんですよー。

もうびっくり!



ギシギシいう脚立に登って、ひょこっと屋根裏に顔出したら

探検隊みたいなヘッドライトつけたあたしの前に

光る何かが!

そいつは・・・こっちを見てた!!

「ギャアアアアアアア」

ヘッドライドうちつけて、その反動でおでこ打って、

慌てて降りて来て、

「とぉちゃん、かぁちゃん、なんかいる!」

娘が叫んだのに、野球観てる場合かよ。

「ちょっとー!雨漏りじゃないよ!」

「え?じゃなにさ?」

「わかんないけど、あれじゃない?アライグマ。いや、
ハクビシン?とにかく動物よ動物!」

「ねずみじゃないのか?」

「あんなデカいねずみいないって!支えてあげっから、
とぉちゃん見てみ!」

「どれ・・・」

「とぉちゃんライトライト」

「いや、懐中電灯持ってこい」

これが悲劇を起こす。

「ん~・・・・ん・・・・おっ!うぉぉぉぉぉぉ!」


慌てた父は、屋根裏の床(なんていうんだ)の端っこに
思いっきりおでこをぶつけて、流血!

「キャーッ!おとぅさん!!救急車!!!」

(それは大げさだろ。と思ってたら、見事にぱっくり
プロレスラーのように、血が流れる・・・)

「110番しなきゃ、110番!」

「違うって119番だよ、あたし呼ぶから、きれいなタオルで
額おさえていてよ」

「しょしょしょしょんべん・・・」

「このまま行く?おとぅさん、あたしがいるから、しっかりしてぇ」

(そんな大げさな・・・)

間もなく救急車が来て、父の付き添いに母が乗ってった。


『あれは役所の仕事だよな?じゃあ、今日は休みか。
あーあ、夕飯でも作っておくかぁ』

の前に、彼さんにいきさつを報告。

「えー。話は聞いた事あるけど、まさかアクアの実家にねぇ。
わかったから、帰り気を付けてね。」

天井にしみがあるだけで、雨漏りって思われて呼び出されて、
この騒動かい?でもよく見ればおかしいし、臭うよ~。
面倒くさいから、焼き魚とやっことお浸しくらいでいーな。
あ、冷めたらまずいとかゆーか。
じゃ、カレーにすっか。

しばらくして、おでこにガーゼあててべったりテープで貼られた
父と、母が帰って来た。

「おとぅさんがんばったのよぉ、5針も縫ったの」

(はいはい、偉かったね・・・)

「御苦労さまでした。カレー作っといたから。」

「あらやだ!刺激物は避けるように言われたのに!」
(何作っても文句たれんだなぁもう)

「刺激物?未だに甘口しか食べられないでしょ?
お医者さんが言う刺激物に入んないよ!」

「おとぅさん、ビールでも飲みましょうか?」

「それこそだめだよ!」

「あら、アルコールは控えてって言われただけで、禁止って言われてないわよ」

「それは禁止と同じなの!お医者さんはそういう言葉使うの!」

「まぁまぁ、散々だわねぇ」

・・・・・。

「雨酷くなって来たから、あたし帰るよ。月曜日に、役所に電話するんだよ!」

「はい、御苦労さんね」

「おぅ、俺は無事だからな」
(わかってます)

「お酒だめだからねっ!」

「わかったわよぉ」


もー、身内でもありがとうくらい言ってよぉ~。

彼さんちに近づくにつれ、天気回復するも・・・

かわいそうなあたしのSRちゃん・・・。ずぶぬれよ。

って、重装備のあたしもずぶぬれ。


「たらいま~」(彼さんちにほぼ住みついてる)

「うわ~、台風の時の新聞配達さんみたいだね

(その通りです・・・)

「かわいそうに、すぐ風呂入りなよ」

(親は心配してくれないのに;;)

「お父さん、大丈夫だった?」

「うん、5針おでこ縫ったけどね」

「そのくらいで、良かったね」

(そうなのよそうなのよ。でも母の騒ぎようったら)

「おでこだと、切れやすいけど治りも早いから。
皮膚も柔らかい所じゃないから、痕にもなりにくいよ。
柔道部で、おでこ10針縫ったやついたんだ。
流血してるとこ、写メ撮って送って来たよ」

(そりゃすごいね・・・)

「見る?おもしろいから、とっといてある」

「いいいい、お風呂、いただきますっ!」


ちゃんちゃん、と。




アバター
2020/07/05 21:32
なんだって!?!?!?
結末分からずと思ったら,猫だったのですか・・・
いや〜,マンションなのであれですが,屋根裏にそんな住むなんてこと,あるんだ・・・ww
アバター
2020/07/05 07:44
あははははは爆(≧▽≦)
笑った〜。
朝からスマホ見てニヤニヤしている私を
姑が変な人見る目でみてるわww

ハクビシンとかアライグマが屋根裏に
住むってテレビの世界だよww
お父さまの怪我は大変だったね。
ラスカル〜お前ったら!
アバター
2020/07/05 05:58
まだベッドの中なのでー、スマホからだよ。(⊃ωー`).。oOアワアワ眠い。
こんな朝早くに、母から電話があって、
「あれね、猫だったわ」
と。
そんなワケ無いだろー!?
なんで見えすいた嘘つくんだー?
「ネコお?どっから入るのさー」
「知らないわよ、ネコだから!じゃあね!」
相手にしてられんなーもー。
役所に来てもらうのが恥だとでも思ってんだろーなどーせ。
最近コロナ騒ぎで話題にはなんないけど、
アライグマでしょ、多分。
別に実家辺りに棲んでも、不思議じゃないよ。
ヤモリふつーにいるし。
野良猫いっぱいいて、エサあげてる人いるから、食べもんにも困らないでしょ。
あ、おでこたんこぶできてるー。
(๑ŏ н ŏ๑)ムゥ…
寝よ
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2020/07/05 03:28
けっきょく雨漏りの原因はなんだったんですか ご両親無事でよかったです



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