Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③


こんばんは!27日(水)は北日本から東日本は雲が多く、

雨や雪の降る所がある見込みです。次第に天気は回復するでしょう。
西日本は概ね晴れますが、近畿を中心に朝まで雨の残る所がありそうです。
南西諸島は雲が広がりやすいでしょう。

錦秋
檜尾尾根
爽快
稜線歩き
そそり立つ
岩の頂へ

           紅葉の尾根をたどり白き岩峰へ
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             中央アルプス 空木岳

〇ガイド 若林翔さん

日本アルプスで登山ガイドをする為、8年前長野県に移り住みました。
山の自然に詳しい狩猟も行うガイドです。

*撮影:10月上旬

前回は中央アルプス・トレラン大会の中央アルプス・スカイラインジャパン
大会事務局実行委員長の後藤哲也さんによるトレーニングランニングの
説明をしていただきました。今回は二日目から始めます。

2日目

午前7時、避難小屋を出発。まずは檜尾岳を目指します。

歩くこと30分。

〇檜尾岳(2728m)

「はい、檜尾岳に着きました。ここがあの、中央アルプスの主稜線になります。
 今度は登った方を見てください。あちらですね」

〇檜尾避難小屋

わぁ~、昨日泊まった山小屋がまあるい尾根の上にポツンと。
佇(たたず)まいが素敵だなぁ。

「そうですね、絵になりますね。厳しいだけじゃなくて、
 まぁ、優しさも感じられるそんな場所ですかねぇ」

ここからは主稜線を進む。

幾つもの峰を越えて南へ、目指すは空木岳の頂。

やぁ~、それにしても昨日の道と全然違う。
ゴロゴロした岩場が続くな~。

〇花崗岩

「そうですねぇ、この白い岩が花崗岩になります」

中央アルプスはかつてこの辺りにあった火山が隆起して出来た山脈。
長い年月をかけて浸食され、荒々しい姿になったそうです。

「まぁ、今日はこんな、え~、登る場所も結構ありますので、
 なるべく段差の低い所を上がって足を疲れさせないようにしてください」

はい。

この辺りの斜面も紅葉してますねぇ。

「まぁ、特にこの辺りはね、風が避けられるいい環境何でしょうね。
 沢山群生してますねぇ」

色もカラフルだなぁ。

「左側、こちらチングルマになります」

〇チングルマ(白いお花)

「まぁ、紅葉した葉っぱも種も綺麗ですねぇ」

いい色、種の形も面白い。

「これなんかもオヤマリンドウという花ですけど」

〇オヤマリンドウ(濃い紫色の葉)

「ちょっと渋い色合いでなんかいいですねぇ」

オヤマリンドウは夏の終わり頃に紫色の花を付け、
こんなように紅葉するそうです。

「ちょっとこちらを見てください。これあの~、植物の種なんですけど、
 この形、可愛くないですか?」

ほんとだ、くるっと丸まってる。

〇タカネグンナイフウロの種

「この植物がタカネグンナイフウロですね。
 あの~、横から見るとシャンデリアのような、
 そんな形に見えるんですけど」

確かにシャンデリアみたい、おっしゃれ~。

〇ウラシマツツジ(赤い葉の植物)

険しい岩場が続く稜線でオアシスのような場所、ほっとする。

〇シラタマノキ(薄いピンク色のラッパ状のような
        実のようなものを付けている植物)

小屋を出発して2時間

〇熊沢岳(くまざわだけ)(2778m)

「はい、熊沢岳に到着しました。じゃあ、こちらへ行きましょう。
 はい、正面を見てください」

更に大きくなった空木岳が聳えています。

〇空木岳

一段と迫力が増した。

「あ~、格好いいですねぇ、あの、空木岳から稜線一つ挟んで
 その先に空木岳と同じぐらい大きな山が見えています。
 あれが南駒ケ岳という山ですねぇ。
 で、え~、この南駒ケ岳なんですけれども、実はですね、
 空木岳と百名山の座を争ったそんな山になります」

百名山の座を争った?

〇空木岳 (2864m)

〇南駒ケ岳(2841m)

「百名山を書いた深田久弥(ふかだきゅうや)ですけれども、
 まぁ、空木岳と南駒ケ岳、高さがほぼ一緒でして、
 同じぐらい魅力のある山ですので、
 それでとても頭を悩ませたとそういう風に記しています」

空木岳の方が標高が20程高かったこと。
それと深田がうつぎという名前の響きを気に入って
日本百名山に選んだそうです。

ライバルだった二つの山が並び立ってるなんて面白いな~。

空木岳の頂を目指して稜線をさらに南へ。
雄大な中央アルプスるを独り占めする気分。

「気持ちいいですねぇ、どんどん大きく近づいてくる空木岳、
 この変化も楽しいですね」

出発して5時間が経った。
そそり立つ岩の稜線が山頂へ向かう最後の難関。

巨大な花崗岩が露(あら)わになった道が続く。

山頂が近づくにつれ、険しさも更に増してきた。

若林さ~ん、ほんとに厳しい山ですねぇ。

「そうですね、荒々しいですねぇ」

聳え立つ岩の峰をひたすら登り続ける。

出発から7時間

〇空木岳山頂(2864m)

ついに空木岳の頂へ。

「はい、お疲れ様でした~。2864m、空木岳に到着です」

ありがとうございました。

「やぁ~、頑張りましたね。あの、頑張ったご褒美が待ってますよぉ、
 こちら見てください」

うわぁ~、凄い。

山頂からは360度の大パノラマ、南アルプスを始めとする
山並みがズド~~ンっと。

そして北には中央アルプスの主稜線、ここを歩いてきたんだな~。

〇ガイド 若林翔さん

「元々僕は動物や植物が好きでそういうのに出会いたくて山に入り始めました。
 この辺長い距離の中で自然と向き合ってまた自分と向き合って
 いろんなことを考えながらゆっくり登れる、本当に大好きな山です」

素晴らしい眺望、荒々しい岩の稜線。そして艶(あで)やかな紅葉。
心震わす自然に満ち溢れた空木岳、秋の山旅でした。

檜尾橋登山口から登り、カラマツやコシアブラが生えている樹林帯を眺め、
檜尾尾根の紅葉を愛で、カケスやムササビという動物のいる森へ。
宝剣岳や千畳敷カールを上に下に目を凝らしながら避難小屋へ。
そして今回二日目に至るとても雄大な空木岳に感じました。
深田久弥さんが悩むほどのライバルの山もどのような所なのか
知りたいなと感じました。

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2021/01/27 22:43
こんばんは!雨のち曇りで21時過ぎからお月様が出てきました。
どうもお疲れ様です。
ももさん、どうもありがとうございます。
そうですね、2700M以上ですから標高が高いですね。
あはは、なるほど~、そうきましたか。良い発案かもしれません。
101匹の何とかという映画のようになどどうかですよね?
ちなみにここに書きましたコシアブラは天ぷらで食すと美味しいようですよ。
そちらではコシアブラを召し上がりますか?
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2021/01/27 20:19
10月の上旬でも標高が高いと紅葉なんですねw
深田さん、いっそのこと101名山にしたらよかったのにw




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