Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ①


こんばんは!30日(土)は北日本と東日本の日本海側を中心に

大荒れの天気となる見込みです。暴風雪や高波に厳重に警戒して下さい。
大雪にも警戒・注意が必要です。西日本の日本海側は雲が多いですが、
その他の地域は概ね晴れるでしょう。

訪れるのは奥秩父の雲取山。
色とりどりの紅葉に覆われた尾根を辿(たど)り、
東京で最も高い山を目指します。

登るにつれ
深まる秋の色
豊かな森が育む命
大都会の夜景を一望

              錦に輝く潤いの森
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                雲取山

東西50㎞に渡って標高2000mを超える山々が連なる奥秩父。
その東の端、東京、埼玉、山梨に跨って聳える雲取山。

〇雲取山(2017m)

標高2017m、東京都最高峰です。

今回は埼玉側からアプローチ。西武秩父駅から車で1時間。

*撮影:10月下旬

標高1000m程にある三峯神社へ。

〇三峯駐車場

登山口で案内してくれる方と待ち合わせ。

おはようございます。

〇大内征さん

「おはようございます。大内征(おおうちせい)といいます。
 今日はよろしくお願いします」

山岳雑誌や山のガイドブックで活躍する大内征さん。
日本各地の身近な山にまつわる文化や歴史を取材し、
その魅力を紹介しています。

雲取山の見どころは?

「はい、見どころ、お~、それはつまり、え~、森ですね。
 登山口から、あ~、雲取山の山頂の直下までずうっと森が続いて行きます。
 沢山の人が過ごしている首都圏のすぐそばに
 まぁ、これだけ豊かで深い森があったのかと
 まぁ、それを気付かせてくれる凄いいい機会だと思うんですよね」

秋、この時期だと?

「そうですね、まぁ、紅葉、本当にちょうどいい時期だと思います。

雲取山を目指す一泊二日の山旅。

まず神社に参拝。
檜の森を登り、霧藻ヶ峰(きりもがみね)を越え、鮮やかな紅葉の森へ。
奥秩父の山々を眺めながら、さらに登る。
白岩山(しらいわやま)を越え、山頂近くの山小屋に宿泊。
翌日、夜明け前に出発。東京最高峰でご来光を待つ。

下山は来た道を戻る。
往復22km、中級者向けのルートだ。

朝8時出発。

まず三峯神社へ。立派な神社だなぁ~。

「歴史のある聖地なんですけども、まぁ、なんか風格がやっぱり出てますね」

江戸時代には修験道の関東総本山として人々の信仰を集めたそうだ。

神社のお参りの時、パッパ♪無事登れますように。

境内を抜け、登山道へ。木が真っすぐ伸びてるな~。

〇ヒノキの木立

「檜の木立ちが雰囲気ありますね。
 陽射してきました~、この木漏れ日が、あっ、わぁ、綺麗だなぁ~」

なだらかな緑の森を1時間余り登る。

標高が1400mを超えると森の様子が変わってきた。

「少しずつ紅葉が見られる落葉樹の森に変わってきてますね。
 この辺はカエデの種類が豊富ですねぇ」

まだ緑の葉っぱとオレンジに色づいたカエデ。
カエデは陽当たりや風の当たり方で葉の色が違うらしい。
落ち葉を踏んでサックサク。

「この落ち葉を踏みしめて歩く、この音いいですよね?気持ちいい」

大内さん、何か見つけたんですか?

「ヒトツバカエデですね」

カエデって普通、手のひらのような形をしてますよね?

「これは切れ込みが無い丸い形が特徴ですね」
へぇ~、面白いなぁ。

〇ヒトツバカエデ

奥秩父では20種程のカエデが見られるそうだ。

「ちょっと落ち葉を探しながらこの先歩いて行きましょうか?」

「この辺カエデですねぇ」

カエデを探しながらの山歩き、ほんとにいろんなカエデが落ちてる。
あっ、これ、天狗の団扇(うちわ)みたい。

集めた葉を並べると。

「あっ、ちょっとこれを見てみましょうね」

〇ビジターセンターの資料

「これはビジターセンターの資料ですね」

地域の自然を紹介する為に作られた冊子だ。
この辺で見られるカエデの見分け方が書かれている。

「これ、分かりやすいですね。この形、この辺りかな。ウリハダカエデ」

葉っぱと絵を比べることで種類が分かるようになっているんだ。

あっ、さっきのヒトツバカエデも。

「カエデらしからぬ葉っていうのも書かれています。
 ここ、言葉遣いなんかも制作者の個性が出てるので
 そういうところが面白いと思います。
 地元の方が地元の目線で地元の植物をその人ならではの視点で書かれている。
 まぁ、それが楽しいですね」

この日見つけたカエデは11種類も。

ヒトツバカエデ
メグスリノキ
テツカエデ
カジカエデ
オオモミジ
コミネカエデ
ナンゴクミネカエデ
ウリハダカエデ
コハウチワカエデ
ハウチワカエデ
イタヤカエデの仲間

一枚一枚、落ち葉を観察しながら登るのって楽しいなぁ。

歩くこと1時間半、標高は1500mを超えた。

「今日一つ目のピーク霧藻ヶ峰に到着です」

〇霧藻ヶ峰(1523m)

西の方が見渡せる展望台、何が見えるんだろう?

「お~お~お~お~お~、凄い。
 凄いですねぇ、あの正面に見える山、
 鋸(のこぎり)の葉を横に寝かせた様な形してますね。
 あれが両神山(りょうかみさん)ですね」

〇両神山(1723m)

え~、秩父の名峰の、お~、一つです」

まるで切り立った屏風のような岩山、険しそうだなぁ。

最初のピーク過ぎると、森が黄金色に染まってる。

「素晴らしい黄色の共演ですよねぇ。
 いやぁ、なんか紅葉のトンネルですよ。
 ここはミズナラ、黄色く色づく木が多いですけれども」

〇ミズナラ

色づいた葉に光が透けて煌めいている。

「ちょうど今、北から南に向かって歩いているところなんですけれども、
 太陽の光に向かって歩いて行くことになる訳ですね」

この時期、このルートならではの森の輝き、キラキラしてる」

「いやぁ~、鮮やかな黄色、ほんと綺麗ですね」

出発して2時間

〇お清平(おきよだいら)

「黄金色の森を抜けると、お清平という所までやって参りました。
 ここからが急な登りの始まりです。頑張って行きましょう」

ゴツゴツした白い岩が多くなってきましたね。

「これは石灰岩ですね。
 海底の堆積物、サンゴとかそういうのが積み重なって出来る岩の一種です」

二億年以上前に南太平洋の海の底で出来た岩、
長い年月をかけてここまで移動し、隆起したという。
太古の浪漫を感じるなぁ。

険しい岩場だ。

「はい、足を確認して、まぁ、鎖を補助にする」

濡れると滑りやすいという石灰岩、一歩一歩確実に登ろう。

お清平から岩尾根を進むこと1時間半

「来ましたね、まぁ、素晴らしい」

視界が開けた。

「あっちの方に続いているこの奥秩父の山々が
 ずうっと続いている感じがありますけれども、
 え~、ちょうどこの正面、ずうっと奥の方に見えている高い山が
 三つピークが見えてますけれども、
 埼玉県の最高峰の三宝山(さんぽうさん)(2483m)と
 まぁ、甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)(2475m)と、
 あとは木賊山(とくさやま)(2469m)」

雲取山から西へ連なる奥秩父の山々だ。

「まぁ、この展望も凄くいいんですけど、
 やっぱちょっとこう下に視線を移したいですよね。
 谷に沿ってこの山せり出してますけども、紅葉が凄いんですよねぇ」

赤、黄色、緑、まさの錦秋の山肌。
錦の布に艶やかな刺繍を施したようだ。
色鮮やかな森がどこまでも続いている。

ここで山旅スケッチ。

今回はこの辺りで終わります。
次回は山旅スケッチで三峯神社のオオカミ信仰を紹介致します。
紹介後は再度雲取山の山頂を目指し、まずは白岩山へ進みます。


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2021/01/30 23:25
こんばんは!お月様が美しいですね。
どうもお疲れ様です。
ももさん、はい、そうですね。あはは、口癖ですよね。
とんでもございません。良く文章を見てくださっております証拠で感謝です。
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2021/01/30 22:05
大内さんは、え~お~まぁ~が口癖ですねw
ごめんね~内容より口癖見てました(;'∀')




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