Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③  


こんばんは!5日(木)は北日本から西日本は晴れる所が多いでしょう。

午後は山沿いや内陸を中心ににわか雨や雷雨がありそうです。
南西諸島は雨が降り、雷を伴って激しく降る所がある見込みです。
土砂災害などに警戒・注意し、強風や高波にも注意してください。

初夏八ヶ岳連峰に分け入る
爆裂火口
自然が生んだ驚異の造形

氷河期からの生き残り
貴重な花々

             花が彩る岩の峰
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               八ヶ岳

〇登山ガイド 村上周平さん

長年、八ヶ岳で登山ガイドをしている村上周平さん。
山岳救助も行っています。
以前は横浜でフランス料理のコックをしていましたが、
八ヶ岳に魅せられ移住。
その経緯を奥さんが本にまとめ、TVドラマにもなりました。

*撮影:6月中旬

前回は午前11時に横岳に到着をしたところまでのご紹介でした。
今回は横岳の説明から始めまして、山頂を目指します。

〇横岳(2830m)

「お疲れ様です、横岳の山頂です。
 ここにあの~、2829mになってますけれども、
 え~、3、4年前にあの~、計り直して。2830mです」

そして、いよいよ最高峰、赤岳へ。
ここからが今回の八ヶ岳縦走最大の難所、
激しいアップダウンを繰り返す岩場が続く。

〇赤岳

「キバナシャクナゲ、綺麗ですね~」

こんな岩場に可愛いな~。

〇キバナシャクナゲ(花びらは白色です)

シャクナゲの中で一番高い所に咲く花だそうだ。

実はこの稜線には貴重な高山植物が集中。
村上さん一押しの場所だ。

「あちこちにね、綺麗な花が咲いてます。
 もうまるで天空のお花畑です」

〇オヤマノエンドウ

紫色のオヤマノエンドウ。

〇イワウメ(白いお花)

イワウメは小さくても立派な樹木だ。

〇ミヤマキンバイ(黄色のお花)

まさに百花繚乱、色とりどりの花が咲き誇る。

〇チョウノスケソウ(白いお花)

「あそこにイワヒバリが」

〇イワヒバリ

イワヒバリは森林限界より上の岩の隙間に巣を作る。

うわぁ~、両側とも凄い断崖、こんな道を行くんですね~。

「この下ちょっとあの~、鎖場続きますんで
 滑らないように気をつけてください」

急な下り、一歩一歩慎重に。

下ったと思うと、すぐに登り返す。

「お~、ここに可愛いツクモグサの蕾があります。
 こんな岩陰のね、陽の当たらないような所にひっそり咲いてます」

〇ツクモグサ
 絶滅危惧種

本当だ、こんな所に。

「このツクモグサというのはですね、氷河期からの生き残りということで、
 あの、この今ですね、本州では白馬とこの横岳にしか咲いていないんです」

「こちらがあのツクモグサのビューポイントです。
 ツクモグサいっぱい咲いてます」

ツクモグサは日本固有の高山植物だが、絶滅が危惧されている。

「黄色い可愛い色と、で、その花びらに良く見てもらえると、
 あの産毛があるんですね。
 その産毛が何ともいえず可愛くて、よくこう蕾をひよこのようだって
 伝えますね。
 希少な花なんで大事にしたいですねぇ」

「岩がここ滑りやすいんで気をつけてください」

またも急な下り。

垂直な岩に掛けられた梯子(はしご)を降りていく。
手足の三点を確保しながらゆっくりと。

「厳しいですね、簡単には登らせてはくれませんね。
 鎖場とか両側切れてる岩とか、私にとって、まぁ八ヶ岳っていうのは、
 あのアミューズメントパークみたいなもんですね」

「あっ、見てください、ここにウルップソウが咲いてますよ」

〇ウルップソウ(紫色のお花)

千島列島のウルップ島から発見されたことからその名が付いたウルップソウ。
本州ではとても珍しい花だ。

「とても貴重な花なんで、この時期、これを目当てに登って来る
 登山者も多いです」

ここで山旅スタイル。

<山旅スタイル> 簡単!フレンチ風キャンプ飯

簡単!フレンチ風キャンプ飯

「では、え~、山で出来る、簡単豪華なキャンプ飯を作りたいと思います」

フレンチのコックだった村上さんオススメのキャンプ飯。
豊かな自然が育んだ地元の食材を使います。

「最初にまずこれ地元のそば粉を使ったパンケーキを作ります」

〇荷物を軽量化するため
 卵や牛乳は使わない

荷物を軽くする為に卵や牛乳は使いません。
材料は小麦粉とそば粉だけ。

「そば粉のいい香りがするんで、
 まぁその素朴な味を味わってもらおうかなという、おっ」

お見事。

〇イワタケ

〇アミガサダケ

この地域に自生しているキノコ。

〇キノコと早ゆでパスタを一緒にゆでる

流行りのパスタと一緒に茹でます。

「このあの~、アミガサダケっていうんですけども、
 フランス料理では凄い高級食材でして、凄いいい香りがするんです」

そしてメインは、地元で獲れた鹿の肉。

〇肉は事前にタレなどに漬ける
 
事前にタレなどに漬け込みます。

「今日はあの赤ワインで漬けたんですけども、あの山に持ってくる場合は、
 大体味噌漬けですとか、あの焼肉のタレとかに漬け込んでいくと
 日持ちがしますので」

仕上げは地元で栽培したブルーベリーにバターを加えたソース。

〇鹿肉の赤ワインマリネ
    キノコパスタ添え

僅か20分で本格的なフランス料理が完成です。

〇そば粉のパンケーキ
  りんごバタージャム添え

そば粉のパンケーキには特産のリンゴバタージャムを添えました。

お味の方は?

「うん、うん、美味しいです」

簡単で豪華なキャンプ飯、皆さん是非試してみてください。

3日目

いよいよ主峰赤岳を目指す。
頂では大展望が待ち受けているはずだ。

「頑張って行きましょう、よしっ」

よろしくお願いします。

「はぁはぁ、いくつだ?
 つづら折りからの急登が見えますねぇ」

今日も急な岩場の登りだ。
滑り落ちないよう、気を引き締める。

「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ。
 空が近いですねぇ、もうちょっとです」

あっ、頂が見えた。

「お疲れ様でした」

〇赤岳(2899m)

「八ヶ岳の主峰2899mの赤岳山頂です。
 到着しました、お疲れ様で~す」

ありがとうございます。

「あそこにね富士山見えてますねぇ」

〇富士山(3776m)

南には標高3776m、日本一の富士山が聳える。
西に目を向けると

〇間ノ岳(3190m)

〇北岳(3193m)

二番目に高い北岳と三番目の間ノ岳。

〇奥穂高岳(3190m)

北西にはやはり三番目の奥穂高岳も見える。

「もう360度、もうぐうっと名峰に囲まれて、
 うん、素晴らしい景色ですねぇ」

〇登山ガイド 村上周平さん

「流した汗の分、山頂に立った時の喜びっていうのを、
 まぁ楽しみに登るってるんですけれども、
 ただあのなだらかにすぐ登れる山じゃない
 こう、努力して頑張らなきゃいけないっていう
 まぁ一筋縄じゃいかないって話になりますね。
 この荒々しい岩稜の歩きと、そこにこう咲く可憐な花とのギャップって
 いいますかね。
 そういう色んな楽しみ方が味わり尽くせるような素晴らしい所だと思います」

厳しい岩場が続く八ヶ岳。
そこで出会ったのは咲き誇る花々と息を飲むような絶景でした。

JR中央本線の茅野駅からバスで40分、美濃戸口からスタートでした。
エゾハルゼミが鳴いていましたね。
立派なゴヨウマツが生えていました。
二本のゴヨウマツのことを地元では山の神というのですね。
そして沢沿いを歩き、赤岳鉱泉のテント場で宿泊をしました。
翌日硫黄岳を登り、凄い崖があり、爆裂火口がありました。
厳しさと可憐な花が見事な岩稜の山、八ヶ岳でした。

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2022/09/25 15:07
こんにちは!快晴の週末日曜日をお疲れ様です。
風さん、昨夜はお世話になりました。
こうして御多忙の中、コメントをありがとうございます。
いえいえ、正しいことを教えてくださりましてありがとうございます。
「Laser Scanner」というのですね。
風さん、本日もどうぞご体調にお気をつけてくださいませ。
また分からないことを教えてくださいませ。
どうもありがとうございました。
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2022/09/25 11:42
測量機器をラスタースキャナーというのですね?
いいえ レーザー スキャナー です
誤解な 表現 ごめんなさい
測量機器は Laser Scannerという 機器を 使用します
こちらの方が ご理解 頂けます でしょうか?
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2022/09/19 23:35
こんばんは!こちらにもコメントをありがとうございます。
測量機器をラスタースキャナーというのですね?
なるほど~、山の標高の測定の数字につきましてもありがとうございます。
八ヶ岳とは山梨県の清里の近くですね。
そうですか、急激な発生はありませんか。
勉強になります。
どうもありがとうございました。
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2022/09/19 18:46
こんばんわ
いつも ありがとうございます
誤差に つきましては 多数 考えられます
最近では 航空機での 写真測量(3D) 空中写真測量で 人が容易に 行く事の出来ない場所の 測量を 行います
測量機器は Laser Scannerです
その 機器の状態に よっても 誤差が 出ます
また 山の高さには あまり 細かい数値は 記載が ありません
例えば  908.596mのように 908.5m 又は 908.6m(こちらは 四捨五入の値 ですね)
このように 表記される事が ございます
機器の状態に よるものであるか 数値的の ものであるかは その場でないと 判明は 難しいです
2829.5~9の 場合は 2830でも 間違えでは ないと 思われますわよ
ここ数年(2015年以降)は 大きな 地殻変動は 八ヶ岳連峰周辺は 発生しておりません
数mm程度の 発生はあると 思われますが 急激な 発生はありませんよ
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2021/08/06 01:03
こんばんは!既に金曜日ですね。
ももさんこそ、日付を過ぎてお忙しい時間帯、暑くて疲労感がある中、
こうしてコメントをありがとうございます。
はい、実は本当は私本人のコメントをもっと記載しようとしたのですが、
3000文字をオーバーしてしまいましたので、このような形となりました。
とんでもございません、お忙しいところ毎日ありがとうございます。
そうですね、山も生き物ですので地殻変動が起きたり、
もしかしたら隆起した可能性もありますよね?
この辺のことは番組内では説明がありませんでした。
もっとさらにの地質学者の方などでしかわからないかもしれません。
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2021/08/06 00:01
長文wお疲れでしたね(^^;)
こんなに頑張ってたくさん書いてあるのに、
こちらはいつも一言しかコメント書かなくてごめんね(^^;)

なぜ1メートル伸びたのかw
単なる計量ミスか、木が育ったのか(;'∀')




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