Nicotto Town


takoまたコケ魔したの日々


母の中華饅頭


「二階の部屋の温度が35度あったから」


中華饅頭の生地を発酵させるちょうどいい温度が35度らしい。

玄関の戸を開けると

中華饅頭の匂いがする

台所の蒸籠から蒸気が上がり

ガスレンジの横には

次に蒸す中華饅頭がぎっしり並んでいる

「ちょっと頑張ったの」

肩を出した網シャツの母。

国産の強力粉をよく練って2回発酵させ

たっぷりのひき肉

冷凍して取ってあった筍

刻んだ干し椎茸

蒸しあがった中華饅頭は

発酵がよっかったのか最上の仕上がり

酢醤油と辛子とラー油でいただく。

戦後は代用食でよく祖母が作ってくれたらしい

何が入っていたかは覚えていないそう。



翌日のお弁当には
ラップにくるんだ
小ぶりの中華まんが3つと
カツオのたたきのたれの小袋1つ
梨が2切れ

中華饅頭はレンジで温めて
カツオのたたきのたれをかけた。
つまようじに刺さった青い皮の梨は
ひと際ジューシーであった。

夏の終わり。




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