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日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③    


こんばんは!22日(火)は、北日本や北陸から山陰では雪が降るでしょう。

雪を伴った非常に強い風の吹く所があり、大雪となる所もある見込みです。
暴風雪や高波、大雪による交通障害に警戒してください。
東日本の太平洋側は概ね晴れますが、関東甲信の山沿いや東海では
雪の降る所があるでしょう。西日本の太平洋側や九州北部は雲が広がりやすく、
午前中を中心に一部でにわか雨やにわか雪がありそうです。
南西諸島は曇りや雨となるでしょう。

目まぐるしく変わる天候
美しき雪の峰々

               雪と氷の頂へ
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              西穂高岳 独標

〇粟澤徹さん

粟澤徹さんは西穂高岳の稜線に建つ山小屋の支配人。
サラリーマンから転身。
冬も営業する小屋を30年近く営んできました。

*撮影:3月上旬

青空が見えてきましたところの一面銀世界の所までの紹介でした。
今回は深い雪のかき分けながら登りますラッセルについてのやり方を
粟澤さんに教えていただくところから始めます。

<山旅スタイル>

〇ラッセルの方法

「もう雪が非常に深くて、で、え~、自分で歩くだけでは
 進んで行けないような、もうそうなった状況の時ですね~。
 そういう時は、え~、このピッケルで、
 え~、手前の雪を、工事分の方へ。
 こうかき落とします」

①ピッケルで手前の雪を
 かき落とす

「え~、その雪をよ~く今度は膝で踏み固めます」

②かき落とした雪を
 ひざで踏み固める

「で、ある程度固まった所へ、立ちこんでいく」

③雪がある程度
 固まったら立ち込む

〇ポイント
 体全体で雪を固めながら進む

この時、体全体で雪を固めながら進むのがポイント。
ラッセルを上手に出来たら雪山レベルアップだそうです。

ようやく脱出。

「大変でしたね?」

はい、雪山を登ってるんだって実感しました。

「え~、今ね、ここ先程ともう、僅かな距離なんですけども、
 打って変わって下の雪面はもうこう固い雪面ですね。
 え~、このアイゼンはですね、あの~、なるべく全部の爪を使って、
 足首を柔らかくして、で~歩く。
 え~、それがコツですね~」

ここから先は風が強い稜線。
アイゼンとピッケルを駆使して登ります。

「や~、綺麗に山が見えてきましたね~」

凄い眺めです。

「ま~、ここで見えている山の一番左、西穂高岳山頂です」

〇西穂高岳

「で~、そこからピークがあって~、沢山ありますけれども、
 え~、台形のような形をした岩の山があります。
 あれがこれから目指す西穂の独標ですね」

〇西穂独標

あそこへ登るんだ?

〇笠ヶ岳

左手は岐阜側、笠ヶ岳も真っ白。

「風が結構強いですね~」

はい、音が凄い。

「へ~、今、これ良く見てみると~、
 この辺にずうっとシュカブラが綺麗に見えています~」

〇シュカブラ

シュカブラ?

「シュカブラっていうのは、強い風が、
 え~、雪面を削り取ることによって出来ていきます。
 昨日非常に~、い~、厳しい、え~、風が吹いていましたけれども、
 あの、厳しい気象が美しい風景も創ってくれる」

風と光が織り成す紋様、綺麗だな~。

「ね~、これ、足跡ですね~。
 足跡って普通はこうね~、ボコッと凹(へこ)むものです。
 これ飛び出てますね。
 これは、え~、人間が踏んだことによって~、
 え~、圧雪された、で、固まった訳です。
 で、周りの柔らかい雪が全部飛ばされてしまったら、
 え~、この足跡の部分が逆に残る」

不思議ですね~、下界じゃ絶対視られない。
ここまで登って来るとこんな光景と出会えるんですね。

「あ~」

「今、下の方に、だいぶ上高地が綺麗に見えてますね~」

〇上高地

右手の長野側には上高地が見えるんだ~。
今、人影は見えないですね~。

<山旅スケッチ>

日本を代表する山岳リゾート、上高地。

〇河童橋

春から秋、100万を超える人で賑わいます。
雪の季節になると賑わいは消え、静寂に包まれます。

〇梓川(あずさがわ)

梓川沿いをケショウヤナギが赤く染めています。

〇ケショウヤナギ

〇エゾヤナギ

岸辺ではエゾヤナギが芽吹き始めました。

〇大正池

大正池の周りでは動物たちが食べ物を求めて動き回っています。

猿が食べているキノコはサルノコシカケ。

穂高の麓に広がる上高地。
春の訪れが少しずつ始まっています。

歩き始めて1時間

丸山のなだらかな尾根を登って行きます。

〇丸山(2452m)

「はい、え~、西穂丸山に到着しました~」

最初の目標をクリア。

今回は西穂丸山に到着をした所までと致します。
次回はいよいよ独標を目指します。






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