Nicotto Town



封印は解かれた


どうもコロナからロシアの侵攻まで、暗い世相が続いていた昨今

衝撃的なニュースが飛び込んできた!

それは「殺生石が割れた」 というのです

これには、栃木県民ならず、関東一円は驚きに包まれました

一体『殺生石』とは何なのか 歴史を紐解いていこう

殺生石は、正式には那須の殺生石などと呼ばれています

なぜ地名が入っているかということは、後述するとして

まずはこの石のやばすぎる所を紹介します

かの松尾芭蕉も奥の細道で以下のように記していたのです

「その石の毒気はまったく衰えておらず

 石の周囲は蜂や蝶の死体が地面が見えぬほど折り重なっている」

昆虫や小動物が近づけば、あっという間に死に至り

人であっても命を落とすこともあったという超危険地帯

それが殺生石なのです。

そんなやばいものが、なんで栃木の山奥にあるのか?

そこに関わってくるのが玉藻前の伝説なのです

玉藻前の正体は九尾の狐であり

インドや中国で跳梁跋扈し、国をいくつも滅ぼしてきた厄介な妖狐なのです

遣唐使の帰りの船に紛れ込んで日本へと渡り

栃木県の那須あたりに潜伏し機会を伺っていたと思われます

後に鳥羽法皇を殺そうと朝廷に潜り込むも

狐である正体を見破られ、那須へと逃亡しました

しかし討伐軍を率いた源氏の三浦義明により射殺されるのです

殺されても尚、その悪意は衰えることなく

それが固まったのが殺生石であると伝えられています

こうして殺生石により一度は封印された玉藻前なのですが

その悪意は衰えるどころか、日々増幅していたのです石の中で…。

那須にて悪意が殺生石に封じられてから約200年後

旅の修行僧、玄翁が那須に立ち寄りました。

玄翁は殺生石を一目見るなり増幅する悪意を!玉藻前を!石の中に見ました。

「これは、このままにはしてはおけぬ!」

玄翁は巨大なハンマーで殺生石を打ち砕き

玉藻前に引導を渡したのでした。

この時、殺生石は4つに分かれ最も大きかったものはここ那須にとどまり

残り3つは全国の高田と呼ばれる場所3か所に飛び散ったと言われています

会津・越後・安芸・美作・豊後のいずれかと言われていますが

会津・越後はともかく豊後なんて九州ですからねw飛び過ぎです。

現代でもハンマーのことを玄能なんて呼びますが

それはこの逸話によるものです。



さてさて、本来の殺生石の一部とはいえ、飛来せずに那須にとどまった石

その悪意は完全に消えたのでしょうか?

封印が解かれるように真っ二つに割れた石

もしかしたらすでに割れていたのかもしれません

生き物を殺す石とコロナ

国を滅ぼす傾国の美女とロシア侵攻

なんだか似通っているような気がしないでもありません。

那須にはこの玉藻前を祭ったとされる

九尾稲荷神社というところがあります。

これ以上悪さをしないように、一度拝みにいってこようかな。

と思う次第なのです。








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2022/03/12 02:05
Re:ikaさん

伝承の上では、ハンマーで砕かれた際に悪意もろとも粉々になったはずなので
殺生石とはいえもうただの石のはずなんですけど…。 
じゃあ松尾芭蕉が見たのは何だったんだって言うねw
元の姿に戻すことはせずに現状保存の方針みたいですし
玉藻前が現世に蘇ったのかどうかは、それぞれの妄想次第ってことでしょうね~
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2022/03/12 00:33
見事なくらいぱっかりといっていましたねえ……。
そんな不吉な石なら割れた方がいいんじゃないかと思うのは逆ですか?w
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2022/03/11 00:45
Re:るりさん

専門家の見立てでは、石の隙間に入り込んだ水が凍ることで膨張して石を割ったのではないか?
とのことです。 まあそれだとさすがに夢もロマンもないですよね。
どんなにテクノロジーが進んでも、やっぱり人の想像する余地ってのは残されているものなのだな~
と思ってしまう令和ですねw
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2022/03/10 10:25
殺生石は自然に割れたのでは、っていうんでしたっけ
雨だれ石を穿つとは言いますが、そんなことあるのかなー

アマビエとか九尾とか
忘れられかけていたものたちが蘇ってくるって
令和はいろんな意味で凄いなって思いますw



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