Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③     


こんばんは!26日(金)は、東日本から北日本は雲が多く、

雨の所も多い予想です。
東日本の太平洋側では雷を伴って激しく降る所があるでしょう。
西日本は、雲が多く、所により雨の見込みです。
南西諸島は概ね晴れますが、にわか雨があるでしょう。

緑輝く
 山のふところへ
森を彩る夏の花
祈りの道をたどり
天空の岩場を登る
息をのむ絶景

              神の領域をゆく
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                八海山

*この番組は2021年9月13日に放送したものです

○木村和也さん

10年前、東京から故郷新潟にUターンした木村和也さん。
八海山の麓に広がる魚沼盆地で米作りをしながら登山のフリーペーパーを編集。
初心者でも楽しめる山の情報を幅広く発信しています。

*撮影:8月上旬

前回は八海山の千本檜小屋まででした。
今回はいよいよ八海山の核心部へ向かいます。

○八ツ峰

これから向かうのはギザギザの岩の峰が連続する八ツ峰。
まず地蔵岳に登り、そこからアップダウンを繰り返し、釈迦岳。
そして大日岳まで縦走する。

                   白  釈  摩     剣 大
       不   七      河  迦  利     ヶ 日
   地   動   曜      岳  岳  支     峰 岳
   蔵   岳   岳       
   岳              白
                  川
                  岳

岩場や鎖場が続く八海山最大の難所だ。


「じゃあ行きます。
 こっから、あの岩登りが始まるんで」

さっ、いよいよ岩の峰にとりつく。

「や~」

早速急な岩場だ。

結構濡れてますね~?

「そうですね、割とここはいつもいつも湿っていて、
 で、この岩がまた滑るんで、気をつけてくださいね」

はい。

「はぁはぁはぁ」

尾根に出た。

○ピーク①
 地蔵岳(1707m)

「はい、八ツ峰最初のピーク、地蔵岳に来ました。
 じゃあ、あちらに行きましょう」

あっ何か並んでる。

お地蔵さんだ~。

険しい岩山を無事登れるよう、お願いしておこう。

尾根を縦走し、次のピークに向かう。

○ピーク②
 不動だけ(1703m)

「はい、え~、八ツ峰の二つ目のピーク、不動岳です、はい」

ここに祀られているのは不動明王。
一切の煩悩を払ってくれるという。

「おすすめするのは初心者はここまで。
 で~、やっぱりこの先は、それなりに歩き慣れていて、
 岩場にも慣れている方に行って欲しい、そういう山域です」

えっ、ここからが大変?

「そうです、安全に行きましょう」

はい。

「よいしょっ」

うわっ、凄い鎖場。
緊張するな~。

ここで山旅スタイル。

<山旅スタイル>
 鎖場の下り方

○鎖場の下り方

鎖場の下り方、教えてもらおう。

「まずえ~と姿勢なんですが、え~と、前向きではなくて、後ろ向き」

○体を岩に向ける

身体を岩の方に向けるのが、下るときの基本姿勢。

「え~と、足場がとても大事になるので~、
 まずしっかりした岩場に乗ってください。
 鎖を持っても構わないんですけれど、基本はずっと足に乗ってください」

○鎖は補助として使う

鎖はあくまでも補助。
鎖に頼り過ぎずしっかり足を使う。

「岩~にこうベタッと張りつくと、足場が見えなくなってしまうので~」

岩に近づき過ぎると視界が狭くなる。
体を岩から離して視界を広げ、足場を確かめながらゆっくり下る。

○体を岩から離す

三点指示もしっかり意識して鎖場を乗り越えよう。

三つ目、四つ目のピークを越え、五つ目のピークへ。
険しい岩尾根が続く。
遥か昔、海底が隆起して出来た八海山。
その後、風雨による浸食が繰り返され、起伏の激しい山になったという。
五つ目のピーク、釈迦岳だ~。

○ピーク⑤
 釈迦岳(1731m)

「これあの、両方が切れ落ちてるんで~、
 落ちないように、風もあるんで~、落ちないようにくださいね~」

はい。

「またこの下り結構急ですよ」

ほ~んとだ。

下ったら登る。

「よいしょっ」

また凄い岩だ~。

いわぁ~、こんなとこ落ちたら~。
見晴らしはいいけど、余所見(よそみ)しないで集中集中。

「見てください、花が咲いてます」

ほ~んとだ、何ていう花ですか~?

「これはオオコメツツジです。
 新潟といえばお米です。
 日本海側に良く咲いている花ですね」

○オオコメツツジ(白色のお花)

確かに小さくて白い花が米粒みたい。

○コキンレイカ(黄色のお花)

険し岩場でこんな愛らしい花に出会うと癒されるな~。

出発して1時間

○ピーク⑥
 摩利支岳(1744m)

「摩利支岳(まりしだけ)山頂です。
 え~、ここは八ツ峰の六つ目のピークです」

「ちょっと危ないんでゆっくり降りましょう」

はい。

最後まで気が抜けない。

「どうぞ」

行きま~~~す。
といいながら最初の一歩を踏み出すのが怖い。

うっ、まだ降りるの?ありえな~い。

「はい、着きました。
 これがまぁ八海山名物の最後の核心、垂直梯子(すいちょくはしご)です。
 じゃあ行きます」

ほんと、垂直だ。

「よいしょ~、や~っ、気持ちいいっすね」

いえっ、そんな余裕無いです。

「どうぞ」

よしっ、行こう。
うわ~、よいしょっ、あっ、ふ~。

「山頂はもう間もなくです、頑張りましょう」

いよいよ八ツ峰最後のピーク。

やった~、到着。

「お疲れ様でした」

○ピーク⑧
 大日岳(1720m)

「大日岳山頂です、最高の景色ですな~。
 ザ・夏山って感じですね~」

○越後駒ヶ岳

「向こうはですね~、越後駒ケ岳、中ノ岳」

八海山と共に越後三山に数えられる山々。

○中ノ岳

○入道岳(1778m)

そして手前には八海山の最高峰、入道岳。
南には

○巻機山

「巻機山(まきはたやま)が
 え~と、日本百名山の巻機山が良く見えています」

越後の山々に抱かれるように、魚沼盆地が広がる。

○木村和也さん

「もう八海山はずっと小っちゃい頃から見てる山なんで、
 無くてはならないというか、もう一部というか、
 何か自分はこの山の一部というか、山が自分が何なのか良く考えぐらいに、
 やっぱり近しい感じはしますね。
 あと農業本格的にやるようになって、
 自分が耕している田んぼの水が、山から生まれているというのを
 強く意識するようになったので、もう無くてはならない山ですね」

霊峰、八海山の夏、緑あふれる森の生命(いのち)と
天突く岩の峰を満喫した山旅でした。

スタートは山麓のロープウェーで木村さんと待ち合わせでした。
登山口まではロープウェーで一気に800m近く上りました。
ロープウェーを降りますと目の前に鳥居がありました。
八海山大神が祀られています。
そして広葉樹の森を進んで行きました。
薬師岳が見えています。
出発から1時間、漕池に到着です。
こちらにはモリアオガエルがおり、ヒメシャガやギンリョウソウが
咲いていました。
やがて傾斜が出てきました。
そして女人堂へ到着です。
出発から3時間、薬師岳に到着です。
魚沼盆地が見えて綺麗でした。
今回は山小屋に到着をして、翌日天候が崩れまして7月の登山では下山でした。
そして1カ月後改めまして山小屋から頂上を目指しました。
八海山は下の方と上の岩稜帯の雰囲気がまったく違う山でした。
そして、木村さんが田んぼを作っていますお水も八海山のお水です。
このお水がいつまでもコンコンと湧き出て欲しいと感じました。





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