Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③     


こんばんは!23日(金)は、西日本から北日本で曇りや雨となり、

雷を伴った激しい雨が降る所もあるでしょう。
西日本から東日本を中心に、土砂災害などに注意・警戒してください。
南西諸島はにわか雨の所もある見込みです。
日本の南の熱帯低気圧は23日には日本の南で台風に発達し、
24日(土)から25日(日)にかけて西日本から東日本の太平洋側へ
かなり接近する見込みです。
今後の情報に注意してください。

緑深き
 巨木の森
残された
 希少な自然
急登の先には・・・
別世界

             秘境の奥の〝別世界”
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              四国山地 三嶺

○ネイチャーガイド 原田寿賀子さん

ネイチャーガイドで樹木医の資格を持つ原田寿賀子さん。
大阪出身で15年前徳島に移住してきました。
現在は森林の再生や次世代に自然の大切さを伝える活動に取り組んでいます。

*撮影:6月下旬

前回はダケモミの丘を進んで行きましてウラジロモミの香りがする所までの
紹介でした。
今回は三嶺山頂を目指します。

<山旅スタイル>
 ウラジロモミの特徴

三嶺を代表するウラジロモミ。
その特徴は?

○葉っぱ

まずは葉っぱ。

「こちらはウラジロモミの葉っぱになります」

○緑

「表は緑色なんですね」

○白

「で、裏を引っ繰り返すと白いんで、これがウラジロモミという名前の由来です。
 もう一つがですね~、え~、三又に分かれるということです。
 こっから枝が来て、三つに分かれて、
 また先端に来て三つに分かれるということになってます」

確かに三つ三つに分かれてる。

○根っこ

続いて根っこ。

濃い茶色のキハダと異なり、
ウラジロモミの根っこはオレンジっぽい色をしています。

「モミやツガは樹皮と同(おんな)じ色をしてると思います。
 ウラジロモミだけこういうオレンジ色をしていまして、
 え~、登山してる最中に、え~、良く目立ちます」

○種子

種子も特徴的な姿をしています。
是非探してみてくださ~い。

○種麟(しゅちん)

○種子

さらに先へ進む。

標高は1700m近く。

「森の終わりが近づいてきましたよ~」

ほ~んとだ~、空が見えてきた。

道も険しくなってきた。

「ちょっと左側を見てもらっていいですか~?」

わぁ~、凄い見晴らし。

「そうですね、今まで緑色の森の中で下から、
 視界がパァッと開けて、とっても気持ちがいいですね」

道はさらに険しく。

「石に足を取られないように、気をつけて上がって来てくださ~い」

「あ~、大きな岩が見えてきましたよ~。
 わ~、この笹原凄~い」

森を抜けると。
風景が一変。

山肌を覆い尽くす笹原。
そして、そそり立つ岩の壁。

「ほんと凄いですね~、こ~れ~は。
 あ~、ちょっと別世界に来たって気持ちになりますね」

○別世界

まさに別世界。

青空がすぐそこに~。

「お~、どんどん登ってるって感じがする~」

「わ~、や~や~、は~は~。
 山頂の稜線に到着です~」

お疲れ様です~。

「ご苦労様でした~。
 で、あっちが避難小屋、こっちが山頂になりま~す。
 で、ちょっと来てもらっていいですか~?」

はい。

「見てください、これ」

わぁ~~~。

「池があるんですよ、ここ」

この池はすり鉢状に窪んだ地形に、雨水や雪融け水が溜まったもの。

「で、もう一カ所いい所があるんで、ご案内しま~す」

お願いしま~す。

「到着しました~。
 ちょっと見てくださ~い」

先程の池を見下ろす、ここが原田さんいちおしの絶景ポイント。
赤い屋根の山小屋。
笹原に囲まれた池。
あ~、絵本に出てきそ~う。

「ほんとにね~、癒されるな~って気がするんですよ。
 牧歌(ぼっか)的な風景ですよね~?
 三嶺に来たら是非見ていただきたい風景ですよ。
 ね~、いい風景ですよほんとに」

この季節ならではの魅力も。
それは初夏を彩る花々。

○シロドウダン

鈴なりに花を付けているのはシロドウダン。
躑躅(つつじ)の仲間です。

○ツマトリソウ

純白の花弁(はなびら)が美しいツマトリソウ。

「あ~、可愛い花、見つけましたよ~。
 これ、もう米粒ぐらいに小さいので、コメツツジといいます」

○コメツツジ(白色のお花)

コメツツジは三嶺を代表する初夏の花。
六月下旬から七月中旬にかけて愛らしい花をいっぱいに咲かせます。

「いよいよ山頂に向かいますよ~」

「あっ、山頂が見えてる~。
 ほんと、やっと見えましたぁ」

あれが三嶺の頂?

「ここをね~、登り切ったら山頂です~。
 頑張りましょ~う」

はい。

出発して4時間半

○三嶺(1894m)

「あ~、着きました~。
 三嶺山頂1894m、お疲れ様でした~」

ありがとうございました~。

「良かったですね~、天気も良かったし~。
 そして見てくださいよ、これ。
 山並みが素晴らしい」

うわぁ~、ほんとだ~。

「四国山地の山並みがズラ~ッと見えます。
 そしてですね~、二つねポコッポコッっと並んでいますが、
 左側が剣山の山頂、徳島県で最高峰ですね~」

○ネイチャーガイド 原田寿賀子さん

「もうギュ~ッと三嶺のいい所が詰まった一日でしたね。
 景色もそうですし、植生もそうですし、
 来る度来る度、新しいものを見つけられるし、
 み~んな美しいっていうのは当たり前だと思います。
 ほんとあの、太鼓判推します」

秘境の奥に聳える三嶺。
変化に富んだ自然と安らぐ風景を堪能した山旅でした。

出発は徳島駅から車で3時間、
深い山に囲まれた奥祖谷で原田さんと待ち合わせでした。
午前7時出発、かかしがいました。
この辺はかかしの里といわれていますようで、名頃かかしの里といいます。
正式な登山口が工事中の為に今回は仮の登山道から出発しました。
のっけから急登でした。
そして、ヤマアカガエル、エゾハルゼミがいました。
この辺りは広葉樹の森で、登山道両脇にミズナラが立ち並んでいました。
ヤドリギ、シラクチカズラという植物が自生していました。
歩き始めて1時間半、両脇に巨木が生えていました。
コハウチワカエデ、ブナが生えていました。
しばらく行きますと真っ直ぐに伸びる木々がいっぱい登りになってきました。
広葉樹の森から針葉樹の森に変わって行きました。
ウラジロモミという別名ダケモミが生えていました。
四国では熊の頭数が20頭に減少をしているようです。
理由は熊の餌となりますブナやミズナラの森が減少しているそうです。
剣山山系でもウラジロモミの森が年々減少をしているようです。
こうしたブナやミズナラ、ウラジロモミの森が
減少しないで欲しいなと感じました。







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