Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②     


こんばんは!26日(月)は、北日本は日本海側を中心に雪となるでしょう。

東日本から西日本の日本海側も雪や雨となる所がある見込みです。
東日本から西日本の太平洋側は概ね晴れるでしょう。
南西諸島は、雲の多い天気となる見込みです。

錦秋
 檜尾尾根
爽快
 稜線歩き
そそり立つ
岩の頂へ

           紅葉の尾根をたどり白き岩峰へ
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             中央アルプス 空木岳

*この番組は2021年1月に放送したものです

〇ガイド 若林翔さん

北海道出身の若林翔さん。
日本アルプスで登山ガイドをする為、8年前長野県に移り住みました。
大学で生態学を学んだ若林さんは山の自然に詳しい狩猟も行うガイドです。

*撮影:10月上旬

前回は檜尾尾根を楽しみながらさらに上へ。
ゆっくりと登っているところまでの紹介でした。
今回は生き物の痕跡を若林さんに教えていただくところから始めます。

<山旅スタイル>
 生き物の痕跡を楽しむ

動物の生態に詳しい若林さんに森の中の痕跡から
生き物の姿を想像する楽しみ方を教えてもらおう。

「ちょっとこれ見てください」

登山道で見つけたのは鳥の羽。
何の羽なんだろう?

「これあのカケスという鳥の羽なんですけど、
 よく見るとこの根元の方、綺麗な青い模様が入っているの分かりますかね?」

ほんとだ。

〇カケス

カラスの仲間。
羽に青・黒の縞模様があるのが特徴

カケスは烏の仲間で羽の一部が青と黒の縞模様になっているのが特徴。

因みに鳴き声は?

カーカーカーカーカーカーカーカーカーカーカー♪

カーカーカーカーカーカーカーカーカーカー♪

〇他の鳥の声を真似るモノマネ上手

烏そっくりですが実はほかの鳥の声を真似るのが
得意なモノマネ上手なんだそうです。

これも生き物の痕跡。

「この葉っぱを見てもらいたいんですけど、
 よく見るとちょっと左右対称なように欠けているのが分かりますか?」

右も左もおんなじだ~。

「これを食べたのは実はムササビになるます」

〇ムササビ

ムササビ?

「理由は分からないですけど、
 ムササビあの~食べる時に二つ折りにしてって食べるので、
 齧(かじ)るので、こうやって左右対称に欠けた食べ跡になりますね~」

へぇ~~。

「ムササビは夜行性なので、なかなかその姿を見るのは難しいんですけど、
 やっぱりこういう痕跡から、あ~、この森にいて、まぁ夜になるとね、
 あの~、飛び回ってこんな葉っぱを食べたりしてるんだ~っていう
 想像が出来ますよね~」

姿は見えなくても生き物達の痕跡で山歩きが一層楽しくなりますね。

出発して6時間半

標高2500m近くまで登って来た。

「さ~、とうとう森を抜けましたよ~」

空がスコーンと抜けた~。

「さぁこちらを見てくださ~い」

うわぁ~、凄い眺め。

「これが中央アルプスの主稜線になります~」

檜尾尾根を登り詰め、見えてきたのは北へ延びる主稜線。

〇宝剣岳

「あちらの高く見える岩山、宝剣岳(ほうけんだけ)ですね~。
 そしてまぁ、宝剣岳の右下の抉(えぐ)れた辺りですね。
 あちらは千畳敷(せんじょうじき)カーパになります」

〇千畳敷

「まぁ今までね、あの~森の中だったので、
 なかなか全貌見えなかったんですけど、ようやくこうやって森林限界超えて、
 今自分の立ち位置が分かるというか、
 いやぁ~、いいですね~、この青空がいいですね~」

〇檜尾避難小屋(2680m)

登り続けること7時間

「はい、お疲れ様でした。
 今日泊まる檜尾避難小屋に到着しました」

よく歩いたな~。

「頑張りましたね~、はい。
 じゃあちょっとこちらへ来てみてくださ~い。
 あちらを見てくださ~い。
 あの正面にドーンと立ってるのがあれが空木岳になります」

〇空木岳

うわぁ~、凄い重量感。
これが空木岳か~?

「ここから見るこの空木岳の姿が一番好きで、
 形がまず~綺麗な三角形で、まぁ整った姿、
 あとは~、空木岳に続くこの稜線ですよね。
 これがぜ~んぶこうきれ~いに山頂まで続いてる様子が見えて、
 格好いいですね」

裏側の眺望の素晴らしい。
目の前に連なるのは南アルプス。

〇南アルプス

光岳(てかりだけ)から甲斐駒ヶ岳に至る山並みが一望。

〇駒ケ根市

麓の駒ケ根の町も綺麗だな~。

「凄いですね~、今日はもう天気に恵まれて最高の眺めですね~」

遮(さえぎ)るものの無い稜線に建つ小屋の楽しみは夜にも。
この日は仲秋の名月。

「空木岳のシルエットもまたいいですよね~。
 何か畏怖(いふ)の念というか、何かそういうのが沸き起こりますね~」

幻想的な夜が更けていきます。

ここで山旅スケッチ。

今回は幻想的な夜が更けていくところまでの紹介でした。
次回は中央アルプス・トレラン大会の紹介から始めます。





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