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日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ④  


こんばんは!4日(土)は、北日本や北陸では午前中は所により雪や雨が降り、

雷を伴う所もありますが、午後は晴れ間の広がる所が多いでしょう。
東日本の太平洋側は概ね晴れる見込みです。
西日本は雲が広がりやすく、九州南部・奄美では昼頃を中心に
雨の降る所がありそうです。
沖縄は晴れたり曇ったりとなるでしょう。

巨大な噴火口 御鉢
霊峰 高千穂峰
生き生きとした自然
美しい火口湖 大浪池
最高峰 韓国岳

             多彩な表情の活火山
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                霧島山

〇登山ガイド 野元尚巳さん

地元鹿児島出身の野元尚巳さん。
若い頃から霧島山に親しみ、40歳でガイドになりました。

*撮影:10月下旬

前回は大浪池に到着した所までの紹介でした。
今回はいよいよ韓国岳の山頂を目指します。

〇大浪池(1411m)

噴火口に水が溜まった大浪池。
標高1411m、日本で最も高い所にある火口湖です。

紅葉との対比で一層際立つ水の色。

「池のブルー、凄いいい感じだ~」

〇韓国岳

そして池の向こうには韓国岳。
まさに絶景です。

ここからは標高差400m近い急な登り。

「ここは溶岩が剥き出しになってますね~。
 ここ滑りやすいので気をつけて行きましょう」

はい、足元に気をつけます。

「はい、ここからはガレ場に入って行きま~す」

岩の欠片(かけら)が積み重なったガレ場。
浮き石に足を取られないよう注意して進みます。

「長いガレを登って来ましたけども、いよいよ山頂が見えてきました」

出発して4時間余り

「はい、到着で~す」

〇韓国岳

「霧島最高峰韓国岳。
 この展望、え~やっぱりきつ~い登りの後にはご褒美があるもんです」

ありがとうございました。

「はい、こちらを見てくださ~い。
 韓国岳の噴火口です」

わぁ~~~。

韓国岳の爆裂火口。
直径900m、深さ300m近くに及びます。

「先程まで歩いてた大浪池が見えてます」

〇大浪池

〇鹿児島湾

「そして向こう側には鹿児島湾。
 桜島が浮かんでます」

〇桜島

目の前には霧島の山々。

〇新燃岳(1421m)

今も煙を上げる新燃岳。
神話の舞台、高千穂峰。

〇高千穂峰(1574m)

〇登山ガイド 野元尚巳さん

「霧島山って色んな年代の山があるんですよね。
 最近噴火した山もある。
 そして噴火から時間が経って、もう穏やか~な山容になってる山もある。
 僕自身が初めてこの山に登ったのも50年以上前なんですけども、
 そっからの間でも色んな変化があるんです。
 そのことでやっぱ感動しますし、登るたんびにば新しい発見がありますよね~」

神話の舞台として噴火を繰り返す活火山として人々が畏れ敬ってきた霧島山。
その多彩な表情の一旦に触れた山旅でした。

旅のスタートは登山口の一つ、高千穂河原で野元さんと待ち合わせでした。
まずは一礼をして鳥居を潜(くぐ)りました。
まずは瓊瓊杵尊様を祀ります霧島神宮古宮址へ行きました。
そして、高千穂峰へ向け、森を進んで行きました。
途中、2011年の新燃岳の噴火で飛んできました小石や砂がありました。
いよいと森を出ます。
これから先は火山ならではの荒涼とした場所を登って行きました。
森が消え、まさに荒涼とした大地です。
神話の舞台、高千穂峰へ。
活火山の荒々しさを全身に感じながら登って行きました。
急坂を抜けますと御鉢がありました。
向こう側には溶岩が幾重にも重なって出来た地形が見えました。
まさに岩のカーテン神秘的な光景でした。
しばらくいきますと、ミヤマキリシマが咲いていました。
そして噴火口御鉢の縁、馬の背を進んで行きました。
ここの両側は切れ落ちた断崖です。
いよいよ高千穂峰が見えてきました。
溶岩が盛り上がったまんま固まりました溶岩ドームで出来ています。
しばらく行きますと鳥居がありました。
ここは霧島神宮元宮です。
こここそが霧島神宮の始まりの地です。
奈良時代の噴火で焼失し、登山道の入口付近。
さらにもっと麓へ移っていったそうです。
高千穂峰に到着です。
ここからは霧島連山が見えました。

2日目

二日目、この日は霧島山の最高峰でもあります韓国岳を目指しました。
まずはえびの高原の登山口を出発しました。
山が二つあるように見えました。
これは切れ込んだ部分が山体崩壊をしたそうで、
17000年の噴火によって出来た爆裂火口です。
噴火の際、岩屑が飛び散った周辺部には今も荒れ地があります。
アカマツの赤ちゃんが生えていました。
しばらく進みますとアカマツが綺麗でした。
韓国岳は最後の噴火から長い時間が経っている為、
周囲の自然が豊かさをかなり取り戻しています。
コシアブラカナクギノキも綺麗でした。
黒っぽい土は黒ボク土でした。
火山灰や植物の腐ったものと混ざって出来た土です。
ここはアカマツの巨木とミズナラの大きな木が生えていました。
そして、ブナの紅葉が始まっていました。
秋は食べ物を求めます鳥も加わり、森は一気に賑わっていました。
ミソサザイ、コゲラがおりました。
同じ噴火の山でも年代によって環境が随分と違うと感じました。





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