Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③     


こんばんは!25日(土)は、北日本は概ね晴れるでしょう。

東日本から西日本は雲が広がりやすく、太平洋側を中心に雨が降る見込みです。
南西諸島は曇りや雨となり、雷を伴う所もあるでしょう。

琵琶湖に注ぐ清流
シダのジャングル
奇岩の稜線
奈良~平安の石仏

           琵琶湖を望む 奇岩の世界
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              金勝アルプス

〇登山ガイド 村田浩道さん

本業は何と住職という村田浩道さん。
琵琶湖の側で生まれ育ち、幼いころから自然に親しんできました。
そしてついには登山ガイドの資格を取るまでに。

*撮影:12月初旬

前回はネズの木が生えている所までの紹介でした。
今回は花崗岩が育んだ和紙の紹介から始めます。

<山旅スケッチ>
 カコウ岩が育んだ和紙

保湿性が低い花崗岩の土壌で育つのは乾燥に強い植物です。

〇ガンピ
 雁皮

雁皮もその一つ。
古くから和紙の原料として使われてきました。

登山口の近くにその雁皮を利用した雁皮紙の工房が。

〇雁皮紙の工房

創業は江戸時代末期。

〇4代目
  成子哲郎さん

170年以上の伝統があります。

「雁皮のいい所はね、非常にあの~書くならば~極細質。
 これが~滲(にじ)んだり、そういうことじゃんくて~、
 スカッとやっぱり~米粒でも書けるような文字であるじゃないですか?
 あれが綺麗に書けるんですよ」

極めの細かさに加え、雁皮紙には独特の光沢があります。

「桜の肌みたい。
 テカッと光った感じですわな。
 う~ん、これがねやっぱり、あの特徴かな~」

         「近江磐座~天狗岩~」岡本光夫

「Mask Series 河回両斑仮面 2002年」ク・ボンチャン

近年では国内外の写真家が作品に用いるケースも増えています。
しかし、最盛期この周辺に10軒程あった工房も今は1軒のみ。

〇4代目
  成子哲郎さん

一人伝統の重みを担う成子(なるこ)さん。
山で彩ってきた雁皮の種を畑で育て始めました。

「これね~雁皮で~8年はなりますね~。
 ええ匂いしてる。
 あ~匂いがいいですよ」

育った苗木は山に戻します。
伝統がいつまでも続くようにと願いを込めて。

「まだまだ~和紙という世界が捨てたもんではないと。
 そういう風に思いますからね。
 過去のもんじゃないですね。
 う~ん、今から明日ですよ、うん、そう思います。
 もっと皆、元気出して頑張りましょうよ~ところへんです。
 アッハッハッハ」

道沿いに大きな岩が目立ち始めた。

いよいよ奇岩のテーマパークに突入かなっ?

「この~山には至る所にこういう奇岩って呼ばれるね岩が沢山あります。
 雨が降ったりどんどん浸食されて、特徴的な形を造っていく訳ですね~」

こうした巨大な岩も地中から隆起した花崗岩。
徐々に浸食され風化していきます。

「この登山道を見てもらうと、こんな風に。
 大きな岩から崩れたのが~、小石とか砂になって、
 登山道に沢山積もっています」

「今、残っているこの岩もいずれは崩れていくんでしょうね」

この光景もいつか失われてしまうってことか~。

「ほらっあそこ見てください。
 変わった岩が。
 鳥の雛がお母さん鳥にこう餌をねもらっているようなそんな感じですね」

                      親鳥


        ヒナ

あ~、可愛い雛。

「そう、左が小鳥に見えますね~」

「これっ見てください、この岩。
 これも凄く変わった形してますよね?」

リスだ、頭も胴体も尻尾もある。

             ← 頭
     
   尻尾
    ↓


                  ← 胴体


                          リス
                         モアイ像

「リスですか~。
 私はね~横から見るとモアイ像に見えるんですよね~。
 素敵ですよね?
 そうやってそれぞれが見える形に例えながら登山するのも凄く楽しいですね」

   リス             モアイ像

「ここから竜王山の方へ向かいますからね~。
 頑張って登って行きますよ~」

目指す竜王山へ向け、奇岩の世界をさらに進む。

「さぁここが分岐ですね~。
 竜王山に行くんですけど~。
 実はね~竜王山に行く前に、ちょっと見せたいものがあるんですよ。
 すっごいいいもんですから~、是非見に行きましょう。
 じゃあ付いて来てください」

← 竜王山(最高峰)

ここで寄り道ですか~?何があるんだろう?

「はい、こちら見てください。
 おっきな仏様彫られてますよね~?
 これが狛坂(こまさか)摩崖仏っていいます」

〇狛坂摩崖仏

高さ6mの花崗岩に仏様達の姿を彫り込んだ狛坂摩崖仏。

「この仏像は~恐らく奈良時代後期から平安時代の間に
 出来たもんだろうといわれています。
 御仏様のお顔とかですね~、まぁ立ち姿なんかから恐らくは渡来人の方がね
 この時代に彫られたんだと推測されてるようですね~」

「この山は~標高がそれほど~高くない。
 あとは~登りやすいんですよね~。
 なので沢山の方がお参りにね訪れたんでしょうね~」

「さぁ間もなく竜王山の山頂へね辿(たど)り着きますからね。
 もう少し頑張りましょう」

出発して3時間

「さぁ到着しました~」

〇最高峰
 竜王山(605m)

「ここが竜王山の山頂です。
 お疲れ様でした」

お疲れ様でした~。

〇琵琶湖

「琵琶湖が広がっていて~、綺麗ですよね~?
 今よく見えているのは~三上山(みかみやま)という山です。
 別名は近江富士。
 富士山みたいなね形をしてますね」

〇三上山(432m)
 (近江富士)

「さっ明日はですね~今日とはまた違った景色が楽しめる場所へ
 お連れしますから、楽しみにしていてください」

期待してま~す。

「はい、明日もよろしくお願いしま~す」

今回は琵琶湖と三上山が見えます所までと致します。
次回は二日目、絶景スポットの天狗岩を目指します。








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