Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ①     


こんばんは!5日(水)は、西日本では雲が広がり、

西から次第に雨が降るでしょう。
東日本から北日本は晴れ間もありますが雲が広がりやすく、
夜には東海や北陸で雨が降る見込みです。
沖縄は晴れたり曇ったりとなるでしょう。

訪れるのは雪化粧した浅間山(あさまやま)。
今も噴煙を上げる活火山の絶景を味わいます。

厳冬のアート
大噴火で
  山が崩れ
大噴火で
 山が生まれる
ニホンカモシカ
外輪山を抜け
 火口の間近へ

              雪化粧した活火山
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                浅間山

長野と群馬の県境にある浅間山。

 第一外輪山

      第二外輪山

                      釜山
                     2568m

火口がある釜山(かまやま)と2つの外輪山。
これらを総称して浅間山と呼んでいます。
釜山は立ち入り禁止の為、第一外輪山にある黒斑山(くろふやま)や
第二外輪山の前掛山(まえかけやま)を目指すのが一般的です。

                    第二外輪山
                     前掛山

 第一外輪山
  黒斑山

〇軽井沢から車で1時間

避暑地として知られる軽井沢から車で1時間。

〇登山口
 車坂峠

標高2000m近い登山口でガイドさんと待ち合わせ。

おはようございます。

〇山岳ガイド 赤田幸久さん

「おはようございます。
 山岳ガイドの赤田(あかだ)です。
 よろしくお願いします」

長野県で生まれ育った赤田幸久(あかだゆきひさ)さん。

              赤田さん

    南極地域観測隊

これまで6度に渡って南極の観測隊に参加。
南極での越冬経験もある冬山のエキスパートです。

「昭和基地での越冬生活をはじめ、
 3か月間のテント生活を送りながら調査するっていう割と過酷な経験も出来て、
 あの~大変でしたけど凄い面白かったですね」

へぇ~、ところで浅間山の魅力は?

「そうですね~、浅間山は何といっても活火山ですから、
 え~、火山ならではのダイナミックな景色。
 さらにあの冬しか見れない雪を纏(まと)った浅間山ならではの、
 お~景色も楽しみの一つですね」

期待しま~す。

雪化粧をした活火山を味わう浅間山への旅。
初日は往復4時間の初心者向けコース。
第一外輪山の黒斑山を目指します。
その切り立った岩場からは浅間山の成り立ちを垣間見ることが出来ます。

下山ルート

二日目は往復8時間、中級者向けのコース。
第二外輪山にある前掛山へ。
冬凍りつく滝。
空に向かうような稜線を進むと、目の前に噴煙を上げる釜山が。

下山は同じルートで

出発前に~まずは~。

「活火山である浅間山の注意点、それが~こちらです。
 只今の噴煙警戒レベルは1で、活火山であることに留意。
 え~自己責任で登山をする必要があります。
 気象庁のホームページや自治体のホームページで確認出来ますね」

分かりました。

「じゃあ、黒斑山に向けて出発しましょう」

はい、お願いします。

*撮影:1月下旬

キュキュっていい音しますね~?

「標高も高くて氷点下の日が多いんで~、
 雪がしまってだからこんな風にキュッキュッキュッキュッと
 いい音がするんですよね~。
 この音があるから歩いていて楽しいですよね」

周囲はカラマツの林、針葉樹の中では珍しく冬に葉を落とします。

〇カラマツ
  唐松

「主に天然のカラマツです。
 実はカラマツって火山地帯の過酷な環境で最初に育ち始める樹木なんですよ。
 だからパイオニアプランツなんて呼ばれてるんですよね」

パイオニアプランツ?

言ってみれば~まぁこの森の開拓者みたいなもんですかね。

「お~、この形見てください。
 見事な樹形ですよね?」

わぁ凄い。
これもカラマツ?

「天然林は真っ直ぐなカラマツもありますけど、
 こういったあの~曲がりくねった樹形も結構多いです。
 美しい造形です」

「次第に葉っぱを落とさない針葉樹。
 シラビソなんかが増えてきましたね。
 このインゲンみたいな葉っぱは何だか分かりますか?
 実はこれシャクナゲなんですよ」

〇シャクナゲ
  石楠花

*写真提供 こもろ観光局

黒斑山はシャクナゲの群生地として有名。
5月から7月にかけ、ピンクの花を咲かせます。

「越冬する為に葉っぱを丸めてるんですよね。
 冬を耐え忍ぶことでやがてこの蕾が綺麗な花を咲かせるという訳ですね」

花が咲くのが待ち遠しい。

〇黒斑山

「おっ、黒斑山の山頂が見えてきましたよ。
 何かなだらかで優しい山容ですよね?」

一見優しそうですが~、実は裏の顔があるんだって~。
それは後ほど。

さて見えて来たのは~?

「この建物は山小屋ではないですよ。
 噴火に備えての避難用シェルターです。
 これ結構分厚い鉄板で出来てるんですよね。
 浅間山は活火山なんで~、こういうシェルターが全部で3か所設置されてます。
 こういうシェルターを直(じか)に見ると、
 あっ、火山なんだな~と実感しますよね」

ここで山旅スケッチ。

今回は噴火に備えての避難用シェルターが見えてきましたところまでと致します。
次回は大噴火、生死を分けた石段の紹介から始めます。





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