Nicotto Town


モリバランノスケ


願いその2

今日は、昨日の天気、とは一転し、厚い雲に覆われている。今にも、雨が落ちてくる気配だ。
いつものように、妻と私、シャム猫のチャム、アカギマダラのお蝶と、breakfastを楽しんだ後、それぞれに、食後のひとときを過ごしている。

皆の気分は、(音楽を聴きたい)、との方向になびいているようだ。私は、その雰囲気を察知。徐ろに、楽器の箱を取り出す。ケースを開け、クラリネットを取り出し、組み立てる。いつものように、譜面台、クラ台、等など、整える。
先ず、吹き始めたのは、JAZZ。何故なら、塞ぎ込んでいるお蝶に元気を届けたいとの一心で。

しかし、最近は、彼女の表情、元に戻らない。
そこで、戦後の暗い日本に明るさをもたらしたブギのリズムを吹いてみた。それは、服部良一作曲で、笠置シズ子が歌った、(東京ブギウギ)。
お蝶は、楽しそうに、腰を振って踊りだした。

踊り終わり、お蝶は、何か言いたそうな仕草。その真剣な眼差しは、私を捉えて、離さない。

お蝶 (百万本の薔薇、を吹いて貰えますか)
私  (いいのかい?。あの曲は、お蝶の大切な
   お方、⚪光様⚪を思い起こさせるからっ
   て、避けてるのではないの?)
お蝶 (私、しばらくは、封印してある過去が、
   トラウマとなり、苦しかった。でもね。
   昨日、貴方の話を聞き考えが変わった)

と、述べてあと、次のように付け加えた。

百万本のバラの歌のモデル。ジョージャの画家は、今、東欧の英雄。ジョージャは、長い間、ソ連の圧政に痛めつけられてきた。が、第二次世界大戦の後に開放され、春が訪れる。その道程は、今のウクライナを彷彿とさせる。

私は、JR渋谷駅のコンコ---スの壁に飾ってある、版画(未来への伝言)の作者、岡本太郎の言葉を、思いだしたの。

<芸術というのは認められるとか、売れるとかそんなことはどうでもいいんだよ。無条件で、自分ひとりで、宇宙をひらけばいいんだ>

総てを失ったのではなくて総てを得たのです。光様の死は、光様との再会が約束された、愛の世界への導きと、理解したのです。
              




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