Nicotto Town


モリバランノスケ


朝日

朝、寝室の余りの明るさに、驚く。就寝時に、必ず、手元の灯りを、消灯するのが習慣の私。
どうやら、そうではなく、窓から朝日が差し込んでいる為だ。昨夜、雑用に時間を取られ、寝るのが遅くなり、寝過ごしてしまったらしい。

いつものように、シヤリーマクレーンの瞑想法GoingWithinを自己流にアレンジしたやり方を楽しんだ後起床する。窓からは、南房総の丘陵から、その顔を完全に現した太陽が、ここ数日の湿った大気を一息で暖めようとしている姿が。

階下に降りてゆくと、テ−ブルには、朝食が並べられている。妻によると、私に声を掛けようとしていたらしい。お蝶とチャムも、チョコンと位置に着いている。私は、急いで洗顔と歯磨きをして、席に。皆で、(イタダキマス)と、挨拶を交わした。どうやら、私を待たずに始めようとしていた様子。間に合ったと胸を撫で下ろす。

皆、食事を取りながら、それぞれに、考えていることを、話したり思ったりしている。楽しい時間だ。お蝶は時々、(東京ブギウギ)を、ハミングしたりしている。見たところ、今朝の気分はGOODのようだ。私は、彼女に(元気そうだネ)と、言葉を掛ける。お蝶から、(とても上上です)と、明るい声が、返ってきた。

私 (でも、良く、渋谷駅、岡本太郎の壁画の事
  知ってたね!)
蝶 (宮古島から北国へ渡る途中、東京に寄るん
  です。私、必ず、ハチ公に会いに行くの。
  彼の上を覆うように茂る桜の木さんの葉陰
  に休ませてもらいます。駅のガラス越しに
  あの壁画を見たんです。)
私 (そうだったんだ。でも、彼のあの言葉は)
蝶 (岡本太郎の言葉は、光様から聞きました)

そして、お蝶は、光様から教えてもらった岡本太郎の言葉を、あといつつ、聞かせてくれた。

<一言で言う。人生、即、芸術>

<芸術なんて、道端に転がっている石ころと等価値だ。藝術に憧れたり藝術が大変なものだと思っているやつに藝術家がいたタメシはない>

<もし自分に敵があるとすれば、画商や批評家や、画壇なんてものじゃなくて、自分自身なんだ>

<自分の信じること、こうだと思うことに、わき目もふらず突き進むだけだ>

<いつも自分自身を脱皮し固定しない。そういうひとは、つねに青春をたもっている>  




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